...尚悔恨の淵に沈む...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...又は西へ沈む太陽を意味するや」と質問した...
石川欣一 「可愛い山」
...轟(とどろ)きながら奈落の底に沈むと思う...
泉鏡花 「霰ふる」
...沈むばかりに船が傾くことがありますように...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...鯨の背にとびついた赤鬼の生首(なまくび)そのものだ」とか「秋の赤い夕陽が沈むころ...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...潜航艇は魚形艇とおなじ深さまで沈むと...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...悲しみをひたにつつみて行くわれを柩に入れて船出せさせよわが佐渡よこひしき人ももろともに浪に沈むな船出するとき佐渡の山こともなげなるおもてしてわれの船出を見送るものか島にただひとりの君をのこしたるおもひをもちてわれ佐渡を去る大佐渡と小佐渡とならびなかぞらを君がまなざし照らすその島あなわびし都大路は路のべに小石のもてる喜を見ず赤玉や...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...しかもひどくぬかるんだ泥池はひとあし毎にずぶずぶ沈む...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...太陽は終日沈むことがなく...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...三寸低く沈む時分になると...
中里介山 「大菩薩峠」
...海に沈むときにゃア...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...浮べるだけは浮ばうとかたまって船の沈むのを待ってゐました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...血脈は沈む一途(いっと)である...
柳宗悦 「工藝の道」
...今は個人のみ活きて時代は沈む...
柳宗悦 「雑器の美」
...習性に沈む時反省は失せる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ちんからりんと杯洗(はいせん)に触れて沈むよな虫が啼(な)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...彼女はただ――女ごころに――殊にそういう曠(は)れがましい事は好きだし、又性来(せいらい)が勝気だし――一面には又、浪人して出て来た故郷元(くにもと)に対しても、ここで良人が、名誉を世に揚(あ)げてくれればという射倖心(しゃこうしん)も手伝って、(お金などは、ほん気になって、工面しようと思えば、どうにでもなるではございませんか)と、良人の沈むほど、彼女はそれを励ます気になって、何でもない事のように云い断(き)った...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...それを見ると何となく胸が沈むやうなさゝやかな淋しさを感じた...
若山牧水 「姉妹」
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