...併しそれにも拘らず、俺の生活は彼に較べて、もつと汚れて、もつと斑點の多いものでないとはどうして云はれよう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私は念のために鶯の糞で顔の汚れをふきましたら奇麗にとれたので...
上村松園 「作画について」
...一時好んで下層社会に出入するやライフの研究者を任ずると共に下層社会に共通する悪俗汚習の病因たる精神欠陥を救うの教師を自任し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...太郎のからだはちっとも汚れていなかった...
太宰治 「ロマネスク」
...私は下着を汚した...
外村繁 「澪標」
...汚くて泥くさかったが...
豊島与志雄 「女と帽子」
...冷き汚辱(をじよく)の手を握り申侯...
永井荷風 「夜あるき」
...砂もつき泥もつき汚(きた)ない中に金と云うものが有るか無いかぐらいに含まれているくらいのところだろうと思う...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...――尤も錦太郎が夢中で傷を押へた手で汚(よご)したせゐかも知れません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...百人目に血潮で唇を捺したお前は、一生俺とつれ添うのも約束事だ」「え、汚らわしい、寄るな、寄るな」さすがに悲鳴はあげませんが、襲いかかる手負の千代之助を逃れて、聖らかな仏具を取っては投げ取っては投げ、暫らくは庵室の中に悪闘を続けました...
野村胡堂 「百唇の譜」
...「助手さん! 寒いから汚ないでしょうけど...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...あらゆる汚穢(おわい)と非礼と...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...かくの如き汚辱を忍ぶべく定め給うたのであらう! がやがや騒ぐ人声の中から...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...若くて清貞の聞え高く老後汚名を流せし者諸国の史筆を絶たぬは...
南方熊楠 「十二支考」
...その村でいちばん汚い子供...
山本周五郎 「お繁」
...学校の教壇みたような処へ立たされて『蛍の光』を日本語で歌わせられたの……そうして三分ばかりして歌が済んじゃったら監督みたいな汚ない菜葉(なっぱ)服の人が穴の明(あ)いたシャッポを脱いでモウ結構です...
夢野久作 「二重心臓」
...泥土にまみれて汚く踏まれる花はあっても...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼こそは常にこの世の如何なる汚れにも染まらずにいるように思われたからである...
渡辺温 「絵姿」
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