...しかも深く執着するといふわけでもなく水の流れるやうにさらさらと自然に御挙止なさつて居られたのでございますから...
太宰治 「右大臣実朝」
...草の中から流れ出た小さな清水の流れがあった...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...利根川の下流に於て六百五十萬圓の金を掛けて河身の改良をして水の流れを宜くすると云つて居りながら...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...「里人岩飛(いわとび)とて岸の上より水底へ飛入て川下におよぎ出て人に見せ銭をとる也飛(とぶ)ときは両手を身にそえ両足をあわせて飛入水中に一丈(じょう)ばかり入て両手をはれば浮み出るという」とあって、名所図会にはその岩飛びの図が出ているが、両岸の地勢、水の流れ、あの絵の示す通りである...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...水の流れるように句心は湧いて溢れるのだ...
種田山頭火 「述懐」
...ちよろちよろと水の流れる音がして...
田山花袋 「歸國」
...ビーカーの底をアルコール・ランプで熱したときの水の流れと同じようなものになるわけです...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...むかし井ノ頭上水の流れてゐた小日向水道町の道端から...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...この山間(やまあい)の水の流れで頻(しき)りに眼を洗っていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...清泉大石のもとを流る梧桐の庭ゆく水の流れ去る垣も朽ちねばいますかと思ふ巨椋(おほくら)の池の堤も遠山も淀曳く船も見ゆる此庵桃山の萱は葺きけむ此庵を秋雨漏らば掩はむや誰二十二日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...休息のない水の流れの...
萩原朔太郎 「宿命」
...自分では、こんな状態はいけないことだと思はないでもなかつたけれど、水の流れは、自分の抗しがたい方へ假借なくどんどん流れてゆく...
林芙美子 「濡れた葦」
...飛沫をあげて水の流れ下る巖角に裾をまくった父が悠々此方を向いて跼んで居る...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...帆や水の流れが平らかに我々を運んでゆくとき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...水の流れと人の身は……...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...「水の流れと人の身はって...
山本周五郎 「青べか物語」
...遠く湖北省の高地からくる漢水の流れが...
吉川英治 「三国志」
...どうすればよいのだ……」上水の流れが...
吉川英治 「松のや露八」
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