...私はそんなつもりで言ったのじゃないと気が付くと...
有島武郎 「フランセスの顔」
...気が付くと、同車の人々は手廻りの物などを片付けてゐる...
石川啄木 「札幌」
...気が付くと、群れ立つ樹々の間に、此の野生の梨はあちこちに茶褐色の実を点じていた...
梅崎春生 「桜島」
...彼奴(あいつ)に頼もう」そう気が付くと慌てて外へ出た...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...が、気が付くと、私の耳には、慣れたエンジンの鼓動がない...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼は暫く校舎の屋上に上って茫然(ぼうぜん)としていたが、ふと気が付くと、玉置女史の住宅の方の、女中部屋の屋根の上に立って頻(しき)りに手を振っている者があって、それが女中の「兼や」であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そして、妙子のそう云うような傾向は、誰か彼女に特定の感化を及ぼす人間が蔭にいることを、暗示しているように思えたが、そう気が付くと、板倉のあの冗談の云い方や、観察の仕方や、その他の言語動作の上の品の悪さが、彼女のそれと一脈通じるかの如(ごと)く見えて来るのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そう気が付くと、彼の好奇心と冒険心とは俄(にわ)かに強められたのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ふと気が付くと、彼は驚いて足を止めた...
豊島与志雄 「反抗」
...気が付くと、三造の前の真白な瀬戸物皿の上に、いつの間に来たのか、それこそ眼の覚めるほど鮮やかな翠(みどり)色をしたすいっちょが一匹ちょこんと止って、静かに触角を動かしている...
中島敦 「狼疾記」
...気が付くと何処(どこ)からともなくボソボソと囁やく人声...
野村胡堂 「悪人の娘」
...片手に掴んだままの新聞紙に気が付くと...
夢野久作 「縊死体」
...そう気が付くと同時に私は思わずカッとなった...
夢野久作 「怪夢」
...――14――音絵は夢を見ていた……武丸と連れ立って雪の中を果てしもなくさまようていた……がふと気が付くと自動車の中で...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...……と……気が付くと同時に私は...
夢野久作 「冗談に殺す」
...気が付くと私は入口と反対側の壁の隅に身体(からだ)を寄せかけて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そう気が付くと同時に颯(さっ)と緊張した...
夢野久作 「冥土行進曲」
...気が付くと其処でも此処(ここ)でもザクザクと草刈る音がする...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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