...」御姫様は元より、二人の女房も、一度にこう云って、襲(かさね)の袖を合せましたが、若殿様は、愈御酒(いよいよごしゅ)機嫌の御顔を御和(おやわら)げになって、「三千世界は元より広大無辺じゃ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...爭鬪爛醉の影を映(うつ)す鏡明るき殿堂ならずや...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...かくべつおもしろいこともないのにしば/\御殿へおこしなされて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...分部殿もおいでか...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしているうちには殿様が出て来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...一番公平かと存じますが」「成程それは面白いな」浮世絵の殿様石川日向守は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...赤井の殿様は、あの通り若い時の過ちを詫びていらっしゃる」そう言われて振り向くと、なるほど赤井左門は恥じ入る様子で珊五郎の方へ黙礼しておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し御守殿風な野暮つたさはありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かの殿の内君とならば向河岸に隱宅(いんたく)立(た)てゝと望(のぞむ)は...
長谷川時雨 「うづみ火」
...「殿、我(わが)良人(をつと)、我子(わがこ)、これや何者」とて高く笑ひぬ...
樋口一葉 「軒もる月」
...なぞえのうえにある細殿へ行って...
久生十蘭 「無月物語」
...そうしてその中心に夢殿があり...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...東の渡殿(わたどの)の下をくぐって来る流れの筋を仕変えたりする指図(さしず)に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...レスキュット殿が講和のため彼に近づいた時に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あっというまに北山殿をくるみ...
吉川英治 「私本太平記」
...一瞬の利がありまする」「…………」「殿...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰もすぐ蒲(かば)の殿(との)かと合点する...
吉川英治 「源頼朝」
...そんな筈はない、きまりが悪いのじゃろう、明日は江戸へ連れて帰る――と重ねて佐渡がいうと、伊織は、納所(なっしょ)坊がしたように、アカンベーをして、「殿様、お菓子をくれなければ嘘つきだぜ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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