...一日々々と客が殖えるばかりなのである...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...さきざき収入が殖える当ても少いことだし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...リヽーのために出銭(でせん)が殖えると云ふことは...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...殖えるものは、父を異にした子ばかりであった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...月に二割の利子は確実に殖える...
豊島与志雄 「程よい人」
...自分の凧が殖えるので喜んだ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私も其時どういふものか私の家に女が一人殖えるといふことが決して悪い心持はしなかつた...
長塚節 「隣室の客」
...凝結核はとたんに二万個程度に殖える...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...其頃(そのころ)は事務(じむ)にも慣(な)れるし、信用も厚くなるし、交際も殖えるし、勉強をする暇(ひま)が自然となくなつて、又勉強が却つて実務の妨(さまたげ)をする様に感ぜられて来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...人数はだんだんに殖えるばかり...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...きっと肝臓の病が殖えるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...尊兄の理解者が一人でも殖えるのは尊兄の侮辱とまで極端に考えてもよいのだ...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...尊兄の理解者が一人でも殖えるのは尊兄の侮辱とまで極端に考えてもよいのだ...
室生犀星 「聖ぷりずみすとに与う」
...わたしあの黒い川面(かはつら)に舟の窓の明りが一つ一つ殖えるのを見てゐますの...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...レコードの数が殖えるのといっしょに...
山本周五郎 「青べか物語」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...郷民は殖える一方であったが...
吉川英治 「平の将門」
...その慚愧(ざんき)をなぜ有為な身に、すぐれた腕に、鞭(むち)とせぬか」「立ち直って、身を固めたいと念じながら、持ったが病(やまい)、自暴(やけ)から自暴へ、持ちくずした身の傷は、癒(なお)るどころか、殖えるばかりで、今後のことも今となって、その冷(ひや)っこい川風の中で考えてみると……」「それや、無理もない...
吉川英治 「無宿人国記」
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