...相手を殊更に意識する必要はないよ...
...この案件には殊更な注意が必要です...
...自分から殊更にアピールするのは得策ではないかもしれない...
...彼女は殊更に世間に気にされることなく生きている...
...失敗を避けるためにも、必要以上に殊更に気を遣いすぎず、自分らしい行動を心がけてください...
...信吾は智恵子に対して殊更に尊敬の態度を採つた...
石川啄木 「鳥影」
...目上の者の前へ出ると殊更「ねす」を沢山使ふ癖があつた...
石川啄木 「病院の窓」
...殊更に落ちついてる風(ふう)をして...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...そら米の秋と思うがままの月日を重ねて小吟も十四になって美しゅう化粧なんかするもんで山里ではそれほどでなくっても殊更に目立って之の女を恋うる人が限ない...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...初めて訊く仲間にも殊更に自分の指導したものを誇張して褒める傾向が見られるようになった...
上田広 「指導物語」
...殊更に花嫁時に花嫁らしい髪をよそおうのを逃げているようである...
上村松園 「髷」
...殊更あの家を空家にして見せたところに...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...他人ノ前デハ殊更ソンナ風ニシテイタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...殊更に重要な位置を占めて居る...
田山録弥 「小説新論」
...それに近づくあらゆる生物(いきもの)を殊更(ことさら)に跛(びっこ)にしてやろうというつもりのもののように思われたが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...殊更に夕方のそんな変な時間を選んだと云うのは...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...殊更文学と呼ばれているのには...
戸坂潤 「思想としての文学」
...又支那も殊更亂りがはしい國で...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...殊更(ことさら)に濃くしたる黒色(こくしょく)を用ゆる事を好む...
永井荷風 「江戸芸術論」
...かつては寒夜客来テ茶当ツレ酒ニ竹湯沸テ火初メテ紅ナリ〔寒夜(かんや)に客(きゃく)来(きた)りて茶を酒に当(あ)つ竹(ちくろ)に湯(ゆ)沸(わ)きて火(ひ)初(はじめ)て紅(くれない)なり〕といへる杜小山(としょうざん)が絶句(ぜっく)なぞ口ずさみて殊更煎茶(せんちゃ)のにがきを好みし朱泥(しゅでい)の茶(さへい)...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...かゝる折ふし殊更胸にひゞくものなり...
樋口一葉 「大つごもり」
...殊更な分離の真の理由については...
久生十蘭 「海難記」
...碧梧桐選三座の句に鄙振(ひなぶり)や蓼(たで)を刻みて鮓(すし)の中に 梅影鮓の中にといふは殊更(ことさら)に聞える...
正岡子規 「病牀六尺」
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