...負けぎらひの私には殊さら見えるのかもしれませんけれど...
伊藤野枝 「九州より」
...働いていることが殊さら人に気づかれぬほどのやさしい存在が地上いちばんむごたらしい方法でいまここに 殺される...
峠三吉 「原爆詩集」
...是より先は殊さら鬼多し...
中里介山 「大菩薩峠」
...その紙片には殊さららしい稚拙な文字で...
久生十蘭 「魔都」
...花の美点の淡き貧困なコヒルガオを殊さらに選ぶ理屈はないじゃないか...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...神々は殊さらにお嫌いなされます...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...薄き外套を透る午後四時の寒さは殊さらに堪へ難く...
森鴎外 「舞姫」
...殊さら言わなくたって誰にだって分っているではないかという言い方は...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...「ほう」謙信はその大きな眼を殊さら大きくみはった...
吉川英治 「上杉謙信」
...諂(へつら)いはせぬぞ――と殊さらに態度を持(じ)して示す――野武士たちの通有性でもあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...殊さらに駒をとめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...殊さらに、そう糺(ただ)したくなる程、秀吉の面(おもて)は、変り果てていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...まず、まず……」と、殊さらに、新しい話題を出して、このゆくりない来客をひきとめていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...従って、殊さらにでも、この弟を下風に見て、兄たるの上座をかりそめにも冒(おか)させなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぼくなどは殊さらに...
吉川英治 「随筆 新平家」
...殊さら大きな欠伸(あくび)をすると...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...殊さらに冷たくいった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...櫓(ろ)を漕ぐ者も、殊さら、舟を迅(はや)く行(や)ろうとはせず、大きく弛(ゆる)く、波を切っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
