...殊勝にも「ろおれんぞ」は...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...そら米の秋と思うがままの月日を重ねて小吟も十四になって美しゅう化粧なんかするもんで山里ではそれほどでなくっても殊更に目立って之の女を恋うる人が限ない...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...この「日本画」殊に風俗画の特有な妙所は何処にあるかと考えてみますると...
上村松園 「日本画と線」
...殊(こと)に「息を切らずに御読下し被下度候」は談林の病処を衝(つ)いた痛快極まる冷罵であった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...そういう超自然現象殊(こと)に霊魂の問題について深く考えていたし...
海野十三 「四次元漂流」
...殊(こと)に日暮(ひぐれ)よりかけて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...殊(こと)に、つくしには奥さんがある...
太宰治 「パンドラの匣」
...隔離した特殊の階級に属すべきものではなく...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...蕪村は特殊の画才と詩情とを有している...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...(第一図)(第二図)本邦に在て殊に花を出すこと稀れなる竹はマダケ...
牧野富太郎 「植物記」
...殊に雪もやひの日の鏡研ぎ五助の家のただずまひ...
正岡容 「下町歳事記」
...下手でも何でも漫談家とか我々とかがメンバーで特殊会をやるほうが多少客足のよかったことは事実であるが――...
正岡容 「わが寄席青春録」
...酢は殊にいけない...
宮城道雄 「声と食物」
...その間に幾つかの特殊展覧会を開催した...
柳宗悦 「民藝四十年」
...殊(こと)に女優の形と云ふものは希臘(ギリシヤ)や伊太利(イタリイ)の古美術に現(あら)はれた人体の美しい形を細密に亘(わた)つて研究して居るらしいから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...殊にな』『ならぬお人は山科の大夫だけじゃ』『なりようがあるまい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ひづめは殊に岩石に脆(もろ)く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...殊のほか短慮者ゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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