...此程度(このていど)の物價(ぶつか)の低落(ていらく)が最(もつと)も適當(てきたう)の處(ところ)であらうと思(おも)はれる...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...此程(このほど)漸(ようや)く犯人の目星(めぼし)を掴(つか)むことを得たるを以て...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...此程(このほど)より所労(しょろう)平臥中(へいがちゅう)...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...凡て此程の説話は...
高木敏雄 「比較神話学」
...此程より病氣(いたつき)の由にて予が熊野參籠の折より見えざりしが...
高山樗牛 「瀧口入道」
...しかし此程度の衰弱ならば却つて私のためには好都合であらう...
種田山頭火 「其中日記」
...つい此程内(うち)の女児が其下で大きな椎の実を一つ見つけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...此程周囲(まわり)の雑木を切り倒し...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「缺乏所之儀、此程御談判之上、町人共と夷人直に引合致さざるため日本字値段之脇之蘭字をも認めさせ、右にて不便之事も有之間敷と取計らはせ候處、マタロスの類ひに至り候ては無筆の者有之、是迄の仕來りを以て、居合せ候町人共へ値を承り候得共、言葉を替せ候儀不相成故、終には憤り、手を振り上、又は口などつねり候――」といふやうなわけで、ここにも通詞が至急必要だと下田取締配下の平山謙次郎から川路へ愬へ出た...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...病院に居た時は打ち解けないといつても此程ではなかつた...
長塚節 「開業醫」
...それにしても此程の川に土橋でしかもそれが隨分年月を經て居るやうに見えるのは水が嘗て破壞せしめる程には激したことがないからだらうと思はれる...
長塚節 「松蟲草」
...此程に至り諸事好都合に埓(らち)あき...
夏目漱石 「虞美人草」
...「父親の黒雲源左衞門が刑に服したとき、女房のお半といふのも、夫と同腹と見られて、捕へられ、三宅島に流されて十八年、此程漸く許されて江戸に歸つたのぢや、――斯く申す拙者は、そのお半の實の兄、つながる縁で主家を浪人したが、妹が氣の毒さに、産んだばかりの女の子に多分の金をつけて、日本橋の大店の妾(めかけ)の子と僞つて、三七郎殿に養育を頼んだ」「――」「ところで、此程、許されて三宅島から歸つた拙者の妹、兇賊黒雲源左衞門の女房お半は、十八年前に産み捨てたたつた一人の娘を忘れ難く、命あつて今日迄永らへて居るものなら、三七郎殿から貰ひ戻すか、せめて一目たりとも逢ひ度い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俄(にわ)かの腹痛に苦しみ居ります」「何?」「御膳部に何にか良からぬ物を入れた者があるかと存じます」「馬鹿な」「此程より...
野村胡堂 「礫心中」
...『召上(めしあが)れ』と云(い)ふのだから此程(これほど)結構(けつこう)なことはないが...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...三七七頁)此程の本紙(大正十四年六月廿五日大阪毎日)に誰かゞ橋や築島に人柱はきくが築城に人柱は聞かぬといふ樣に書かれたが...
南方熊楠 「人柱の話」
...此程のことを、無益に過させたり、其裡から、何か自分を養てるものを見出さないような自分では真逆なかろうから、と云った...
宮本百合子 「傾く日」
...此程の秋の取り入れごと相済み候ひて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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