...次に堺氏が「ルソーとレーニン」および「労働者と知識階級」と題した二節の論旨を読むと、正直のところ、僕は自分の申し分が奇矯(ききょう)に過ぎていたのを感ずる...
有島武郎 「片信」
...たゞ才人惜しむらくはその才に溺れすぎたきらひがあつて、正直のところ、私たちの一部で彼の風評は、あまりかんばしくなかつた...
心猿 「露伴忌」
...正直のところを申しますよ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...正直のところまだその時分までほんとうにおしずさんを貰(もら)うという意志はなかったのでござりましてそれよりもじつは見合いにかこつけて一遍でも余計おゆうさんに会いたかったのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...正直のところは愉快でなかつた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...正直のところ歌のよしあしはどうでもよいのだが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...正直のところ私は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...正直のところ楽しかったが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...「秋山樣は」「ざん者のざん言のためとでもして置け――正直のところをいふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正直のところが――...
正岡容 「わが寄席青春録」
...怠惰なところも大それた虚栄心をも正直のところ多分にもっていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに、我々と動物とはそれぞれどんな割合において自然の恵みを受けているかというに、正直のところ、彼らの受ける分の方がずっとまさっているのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...正直のところ、わたしはまだ、正不正を混同し・自分の欲望に適しないすべての秩序規則を嘲笑する・ほどの巧妙精密の極致には、到達していないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったく正直のところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...正直のところもうイケないと思った...
夢野久作 「巡査辞職」
...正直のところ一滴も酒の飲めない筆者の一組だけで...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...――世上の毀誉褒貶(きよほうへん)はどうせ善い噂はなく、悪いことのほうが多いだろうに、この筑前如きへ、それほどお心寄せとはかたじけない」「――が、正直のところ、お目にかかるまでは、もそっと威容堂々たるご体躯かと想像しておりましたが、それのみが少し案外な気がいたしました」「何せい、幼時は、水呑百姓の家に、辛くも生い育ったので、生来このとおり体がかぼそい...
吉川英治 「黒田如水」
...正直のところ、彼は、将門が想像以上、屈しないし、まだ幾らでも、彼への味方が出てくるので、先頃来、あわてていた...
吉川英治 「平の将門」
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