...たとへ親のものとは云へ何一物も無断で持ち出すと云ふ事は正直な彼女の忍び得ない事でした...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...正直な告白をする氣になつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...正直な無能力者は眼に見えて有能なものより...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...いっさいのことを排して再び正直な人間となった後...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...客は真面目(まじめ)な正直な人だったから...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...この間来た時も書斎へ這入(はい)らずに逃げた癖に」お重は自分より正直なだけに真赤(まっか)になった...
夏目漱石 「行人」
...「サツカレー」の小説を読んで正直なるものの馬鹿らしきを知りぬ...
夏目漱石 「人生」
...何にもやったことはありませんよ」ガラッ八はツイ正直なところを言ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わしは正直な英国紳士だと自認していたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...正直な記録を作成して甘んじて当局の罰を負ふたならば...
牧野信一 「貧しき日録」
...初めのうちは正直な話...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...吾人を以て之を見る是れ彼れの正直なる所なり...
山路愛山 「明治文学史」
...――貴公が正直な人間なら後悔するぞ...
山本周五郎 「花も刀も」
...且つ正直な不良美青年との約束を固く守ってやろうと決心した――神田の駿河台下で本紙を売っている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...『いつまでも私を愛して下すつて、ヤンさん?』彼は驚いて、美し、正直な眼で、まともに彼女をぢつと見詰めて、答へた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...正直な本心を慄然(りつぜん)とさせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...(正直な答弁である)と感じたらしく...
吉川英治 「親鸞」
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