...障礙(しょうがい)となる場合には止むを得ないと云ふ事が殆んど無条件で考へられた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...実に止むを得なかったのである)この種の試験に対しては...
江戸川乱歩 「心理試験」
...それは止むを得ないことであり...
寺田寅彦 「学位について」
...まるで断ち切ったようにぱたりと止む...
寺田寅彦 「震災日記より」
...ヤミの品物を扱うのは止むを得なかった...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...その時また、だしぬけに、天文(てんぶん)二十三年秋八月越後国春日山の城主上杉入道謙信は八千余騎を引率して川中島に出陣ありそのとき謙信申さるるやう加賀越前は父の仇(かたき)これをほふりてその後に旗を都に押立てて覇(は)を中原に唱へんことかねての覚悟なりしかどかの村上が余儀なき恃(たの)み武士の面目もだし兼ね……悲調を帯びたりんりんたる節が聞えたかと思うと、ぴったり止む...
中里介山 「大菩薩峠」
...蟹共の逃走も止む...
中島敦 「環礁」
...止むを得ぬ事情のために...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...そうしておとなしく彼女の泣き止むのを待っていた...
夏目漱石 「行人」
...死は止むを得ぬと観念しても...
二葉亭四迷 「平凡」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...再び林中に追いやらんとするを諸王宥(なだ)め止む...
南方熊楠 「十二支考」
...先生は止むを得ず二人の兄君に手紙を書いて援助を乞うた...
武者金吉 「地震なまず」
...締切りに間に合わない場合が多いのだから止むを得ない...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...「止むを得ません...
夢野久作 「冥土行進曲」
...かなり長い間、ピシッピシッと盛んな朝稽古の弓鳴(ゆな)りが聞え、それが止むと、やがて今度は、音吐朗々と経書を読む声がするんです、それが逗留中、毎朝、欠かすことがなかった...
吉川英治 「小説のタネ」
...帰途紅海に於て海賊の手に陥り止むを得ずイスラムに帰したことを...
和辻哲郎 「鎖国」
...止むを得ずアルブケルケはソコトラに引き帰し越冬せざるを得なかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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