...城介君自身はそう憂欝そうじゃなかった...
梅崎春生 「狂い凧」
...また疲労に似た憂欝を感じていた...
梅崎春生 「風宴」
...ことさらに沈欝らしくしていた顔色が急ににこにこと光り出した...
大杉栄 「続獄中記」
...椅子に眠る憂欝はればれとその深い影をもつた横顔を花鉢(はなばち)のやうにしづかにとどめ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...身心沈欝、それをひきたてるべく、ちようど映画宮本武蔵の招待券を貰つたので出かける、しんみり観賞して、いろ/\考へさせられた、剣は人なり――剣心一路の道はまた私自身の道ではないか、恥ぢる恥ぢる、私には意力がない、あゝ意力がない...
種田山頭火 「一草庵日記」
...憂欝は中毒する...
種田山頭火 「其中日記」
...そんな悩ましい欝懐(おもい)をばなるべくそのままそっと脇へ押しやっておくようにしておいたのであった...
近松秋江 「霜凍る宵」
...私に取つては相当憂欝(いううつ)なことであつた...
徳田秋声 「町の踊り場」
...其処に一人の沈欝(ちんうつ)な顔をして丈高(たけたか)い西洋人が立って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...妙に憂欝な気分にとざされていった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...私は欝蒼たる熱帯の草木や...
豊島与志雄 「運命のままに」
...一瞬間前の陰欝な気分と現在の快暢な気分とが...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...欝蒼たる楠の枝葉は深い影で一群の人々を包んでいた...
豊島与志雄 「楠の話」
...美津子も憂欝な眼色になった...
豊島与志雄 「春盲」
...陰欝な気分を立てこめる時...
豊島与志雄 「録音集」
...五欝陶(うつたう)しい日が續きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...欝陶(うつたう)しさうに島田髷の鬘(かつら)を取るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は段段悒欝(いううつ)な気分になつて来た...
平出修 「公判」
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