...わけて櫛巻(くしまき)に無雑作に引束(ひったば)ねた黒髪の房々とした濡色と...
泉鏡花 「絵本の春」
...漁村のような原始的な建物が櫛比(しっぴ)している...
谷譲次 「踊る地平線」
...恐らく蔭に浜田が附いていて、調査の手が揃(そろ)っていたからであろうが、野村の口ぶりから察すると、井谷の美容院、櫛田医師の所、マダム塚本の所、以前教わったことのあるピアノの教師の所、などへも人を遣っていることは確かで、瀬越との縁談が何の理由で破談になったかと云うこと、雪子が阪大でレントゲン写真を撮ったことまで知っているのは、井谷から聞いたと思うより外に心あたりがない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...蒲原医師も櫛田医師とは同窓で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...天櫛明玉命を祀れる處にして周防の一宮と稱せられ...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...櫛玉命、櫛明玉命、天明玉命、天太玉命、豐玉彦命又倉稻魂命、宇都志國玉神など、玉、魂の語を有せる神名甚だ多し...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...永遠に水櫛(みずくし)の鬢(びん)の美しさを誇るに適すべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...櫛のこともこの棹の血も内証だぞ」「ヘエ」平次は外廻りはそれくらいにして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...櫛が一つ――こいつは鼈甲(べつかふ)ですよ」八五郎は飴色の大振りな櫛を一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御隱殿裏の平次のところへは櫛の齒を引くやうな報告です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(櫛簪を手にとる)お蔦 (扱帯を引きあげ)もし...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...今の私は自分の為めに櫛を盗まねばならぬような心掛けになって了っているのでした...
松永延造 「職工と微笑」
...櫛の製造においては...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...中年増が女の櫛道具を取って片附けた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...我が油じみし櫛笥(くしげ)の底をかき探れば...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...櫛匣(くしげ)などの調度も...
吉川英治 「私本太平記」
...そこにある櫛(くし)の二つ三つを膝にのせて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...花柳界へ源内櫛(げんないぐし)を流行(はや)らせてみせたり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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