...白樺(しらかば)や樟(くす)やまんさくの林のなかを...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...今でこそ樟脳(しょうのう)臭(くさ)いお殿様(とのさま)の溜(たまり)の間(ま)たる華族会館に相応(ふさ)わしい古風な建造物であるが...
内田魯庵 「四十年前」
...樟脳(しょうのう)臭い長持の中は...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...何卒(どうか)樟脳をどつさり入れてね……」博士はイプセンの流行(はや)つた当時守り本尊の沙翁(セキスピヤ)をしまひ込んだと同じ程度の鄭重(ていちよう)さで...
薄田泣菫 「茶話」
......
竹内浩三 「行軍二」
...非常に事務的に私の「楠」の字を消してその傍(そば)へ「樟(くすのき)」と訂正した...
谷譲次 「踊る地平線」
...ようやく独逸の科学的生産品である樟脳にその市場を圧倒されようとしているのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...みたらしの上には樟の大樹さし掩ひて秋雨のしづくひまもなし糺の森かみのみたらし秋澄みて檜皮(ひはだ)はひてぬ神のみたらし二十一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...下女の買って来た樟脳(しょうのう)を...
夏目漱石 「門」
...a.毎日の入浴、排便の習慣、苦く収斂性の味のある枝をある種の木から新しく取って歯を磨き、舌を削り、口を注ぎ、顔を洗い、軟膏を眼につけ、身体に香油を塗り、頭、耳、足の踵に油をつけ、口を(キンマ葉、樟脳、カルダモン、その他の葉で)世話をし、髪の毛、ひげ、爪を世話する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...屋久島では、砂糖が主産物だが、そのほかにも、ポンカン、飛魚、牛馬、海藻類、木炭、松脂、木材、樟腦、皮革といつたものが移出される...
林芙美子 「屋久島紀行」
...樟脳精を混合した強心剤の大椀を捧げ...
久生十蘭 「新西遊記」
...暖帶林(樟などの常緑樹林)かく...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...九州地方大樟(たいしやう)尤多しといへども此(かくの)ごときは未見(いまだみず)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尾芝古樟もその一つ...
柳田国男 「故郷七十年」
...また向島の相生の樟(くす)のように...
柳田國男 「日本の伝説」
...樟の樹、椿の樹がこんもりとトンネルのやうに茂つて、細い路の先きの先きまで見透される...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...日本左衛門の手は机の上にある樟板(くすいた)の図面へのびて...
吉川英治 「江戸三国志」
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