...自然十両か二十両の槙をも犯せば枝振りの面白いといふ松をも犯して居る...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...そんなときに私は小暗い槙の木の蔭に立つて静に静にくれてゆく遠山の色に見とれるのが好きであつた...
中勘助 「銀の匙」
...槙雑木(まきざっぽう)でも束(たば)になっていれば心丈夫(こころじょうぶ)ですから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...槙(まき)の木(き)の生(い)け垣(がき)にこれがかけて干(ほ)してありました...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...槙(まき)の実も旨い...
正岡子規 「くだもの」
...」矢代は槙三の質問を喰いとめたくて戸口の傍へ立って行った...
横光利一 「旅愁」
...」笑って云う千鶴子の後から槙三も下手な礼をのべた...
横光利一 「旅愁」
...この槙三という人は...
横光利一 「旅愁」
...」と矢代は槙三に訊ねた...
横光利一 「旅愁」
...槙三は午前中は博物館を見たいと云うことだった...
横光利一 「旅愁」
...」槙三はわが意を得たと云いたげに眼を光らせた...
横光利一 「旅愁」
...それを信じるからには伊勢にしたいと願った槙三の意気には...
横光利一 「旅愁」
...」と槙三に訊ねた...
横光利一 「旅愁」
...」傍の槙三には矢代の呟きも響いたらしく...
横光利一 「旅愁」
...連れてゆきますわ」「よかろう」夫人(マダム)のお槙は...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...お槙は男の腕に拱(く)まれたまま...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ね」お槙は、もう自分のものであるように、島崎に唇を命じた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...理平もお槙も、その後、亀田がほんとの窃盗者でないことは、うすうす感じていたのであったが、そういう階級の人間に、何らの同情も介意もしない富豪通有の冷淡さが、彼らにもあって、いいかげんに放念していたのである...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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