「楯」の意味
盾
小説での「楯」の使い方
...なんでう以て此の武勇と練達の鑑に楯をつくことができようか...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...果してその笛塚山が楯を布いた跡かどうかは知らないが...
近松秋江 「箱根の山々」
...たとい名門の後楯(うしろだて)があろうと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼女は「女である」という便利な楯を持っている...
豊島与志雄 「理想の女」
...事毎にそれに楯を突こうとするの形勢は...
中里介山 「大菩薩峠」
...楯に取るのは義理名分でもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから佩楯(はいだて)か……これは威佩楯(おどしはいだて)になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...「山野辺、楯岡一味の者が、向島に栄耀の日を送っておる、最上家の仇、最上の怨み、あれをその儘(まま)に見過す法はない――と」「マア」「武道のため、斬ってしまえと言うのだ」「私風情が申す迄(まで)もございませんが――それでは余吾之介様、争いに争いを重ね、血で血を洗うことになりましょう」「されば」「どうぞ、左様な事を思い煩(わずら)いませんように、鹿の子がお願いでございます」「心配するな、俺はまだ何(ど)うしようという気もあるのではない、お秋の言葉にも一理はあると思っただけの事だ、が、俺はもう人を斬る気も血を見る気もない」「余吾之介様」二人は手をとりあうでもなく、雛と雛のように、静かな顔を見合せるのでした...
野村胡堂 「十字架観音」
...親分に盛んに楯つきやがって...
火野葦平 「花と龍」
...そしてそのとき私が何もかもお前の考えの儘にさせてあると云った事を妙に楯(たて)にとって...
堀辰雄 「菜穂子」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...一人々々その楯に意味の深い形(かた)を附けていた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...侍医の言を楯に老臣どもが拒むため...
山本周五郎 「落ち梅記」
...刀を捨てろ」万三郎は柱を楯にとっていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...愚かなる権力の楯につかわるるを止めよ...
吉川英治 「三国志」
...赤毛の南蛮牛の背に、緬甸金襴(ビルマきんらん)を布(し)いて花梨鞍(かりんぐら)をすえ、それにまたがった孟獲は、身に犀(さい)の革(かわ)の甲(よろい)を着、左に楯をもち、右手には長剣を握っていた...
吉川英治 「三国志」
...あまたの矢や楯(たて)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...お家様は恩を楯にとって動かないが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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