...「森閑(ひっそり)しているようですけれどどこに耳が付いていないにも限りません...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...ソレデイテ一歩寺ノ境内ヘ這入ルトアノ通リ森閑トシテ心ガ自然静マリマスシ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...森閑として物淋しさが身に沁(し)みると...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝の道場は森閑として...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...シャンデリヤの光りのあふれる森閑とした大食堂で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...森閑とひそまりかえっている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...便所の方は森閑としていて...
火野葦平 「花と龍」
...すべてが森閑としてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...窓から広場の先へ見える教会堂の時計台が弦月の薄霞の中に森閑とたたずみ...
牧野信一 「サクラの花びら」
...」と叫びました、森閑とした森に、その声が真に山彦の精に似て鳴り渡りました...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...山裾一面の森は森閑として...
牧野信一 「ゼーロン」
...夕暮近くになつても珍らしくあたりが森閑としてゐるもので...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...廊下は森閑として...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...家のぐるりは森閑とし空がひろびろと感じられる...
宮本百合子 「折たく柴」
...赤子(アカコ)と森閑としたあの食堂のところで風にふかれます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのあとはまた森閑と鎮まった...
山本周五郎 「めおと蝶」
...家中が森閑(しんかん)と寝静まって給仕人の足音も途絶えている...
夢野久作 「笑う唖女」
...四方森閑と締め廻してあるのでてっきり留守と思い諦めているとたまたま戸口があいて一人の老婆がちょこちょこと出て来て直ぐまた引っ込んだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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