...香椎(かしい)の山奥で作ったと云う水密桃だの梨だの葡萄だのを市場――筆者の父は青物果実問屋の親爺であった――へ持って来られていたのをよく知っている...
青柳喜兵衛 「夢の如く出現した彼」
...……阿闍梨は褊袗(へんさん)の襟を正して...
芥川龍之介 「道祖問答」
...「梨花、さっきお前がたのみにいった硝子屋は、まだ来ないじゃないか」そういった白人看護婦の話から察すると、梨花はもうかなり前にこの窓硝子を破ったものらしかった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...白い梨子の花は高く浮織りになつてゐるやうだ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
......
武田祐吉 「古事記」
...渋柿)*梨(なし)の葉に黄色い斑(ふ)ができて...
寺田寅彦 「柿の種」
...梨を七円ほど御土産(おみやげ)に買って帰った話をして聞かせた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...上酒折(さかをり)の宮、山梨の岡、塩山(ゑんざん)、裂石(さけいし)、さし手(で)の名も都人(ここびと)の耳に聞きなれぬは、小仏(こぼとけ)ささ子(ご)の難処(なんじよ)を越して猿橋(さるはし)のながれに眩(めくる)めき、鶴瀬(つるせ)、駒飼(こまかひ)見るほどの里もなきに、勝沼(かつぬま)の町とても東京(ここ)にての場末ぞかし、甲府はさすがに大厦(たいか)高楼、躑躅(つつじ)が崎(さき)の城跡など見る処(ところ)のありとは言へど、汽車の便りよき頃にならば知らず、こと更の馬車腕車(くるま)に一昼夜をゆられて、いざ恵林寺(ゑりんじ)の桜見にといふ人はあるまじ、故郷(ふるさと)なればこそ年々(としどし)の夏休みにも、人は箱根伊香保(いかほ)ともよふし立つる中を、我れのみ一人あし曳(びき)の山の甲斐(かひ)に峯(みね)のしら雲あとを消すことさりとは是非もなけれど、今歳(ことし)この度みやこを離れて八王子に足をむける事これまでに覚えなき愁(つ)らさなり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...あちこちに立っている梨の木も花ざかりといった春さきなどは...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...山梨県にはまだ方々にありますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...今夜は高梨の家に過した...
山本周五郎 「青べか日記」
...」「ああ、梨々...
横光利一 「蠅」
...この山梨の果実も其資源の一つであると聞いた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...白洲を見下ろして、吟味与力、高梨小藤次は、峻烈(しゅんれつ)に、「雲霧ッ」と、口を切った...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...花梨(かりん)の立派な卓と椅子(いす)がかつがれてきた...
吉川英治 「三国志」
...髪もわずかのうちに梨の花を盛ったように雪白になっていた...
吉川英治 「三国志」
...やがて梨琴の腕を抱いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...梨畑(なしばたけ)の花から甘い香がただよってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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