...まだ陽が沈まず、ぎらぎらした外光が大気に漲っているのが、変梃だった...
豊島与志雄 「自由人」
...――こいつはどうも少し変梃だ...
豊島与志雄 「裸木」
...その変梃なのが正直な所だったら...
豊島与志雄 「変な男」
...綱手は、母を片手で押えながら「駕は、二梃共、御入用?」侍は、落ちついた綱手の態度と、その美しさと、物柔かさとに、挫けながら「一梃でよい――無礼な」と、呟いて、駕の方へ去った...
直木三十五 「南国太平記」
...与八の腰に帯びた一梃の鉈(なた)です――鉈という字...
中里介山 「大菩薩峠」
...鉄砲も一梃立てかけてあります――この二人の夫婦の悪党が...
中里介山 「大菩薩峠」
...右大将(うだいしょう)頼朝公(よりともこう)の髑髏(しゃりこうべ)と来ているんだから」比田は変梃(へんてこ)な事ばかりいった...
夏目漱石 「道草」
...二梃の鍬を借りて来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商賣物の揚弓が一梃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やがて其の隙間からスルスルと伸びて來た鳶口(とびぐち)が一梃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...案山子(かゝし)に似た變梃(へんてこ)なもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今日もまた變梃(へんてこ)なネタを嗅ぎ出して來た樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四やがて八五郎が集めて來た三梃の梯子と四人の人手で忍び返しの上の三之助の死骸は江島屋の庭に降されました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間もなく手頃な金梃(かなてこ)を持つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにか気がさすと梃(てこ)でもいけなくなる...
久生十蘭 「復活祭」
...あんな変梃な姿の絵なんぞを若し人にでも訊かれて...
牧野信一 「鱗雲」
...殊(こと)に婚礼の約束まで済んだ上は梃(てこ)でもあの家を動く事はない...
村井弦斎 「食道楽」
...乗馬倶楽部(くらぶ)の者だと云って新しい藁切庖丁(わらきりぼうちょう)を一梃(ちょう)買って行った...
夢野久作 「巡査辞職」
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