...始めの間こそは新井田氏もより進んだ発見が工作費用を節減するものと感じて根気よくその成就を待っているようだったが...
有島武郎 「星座」
...これらはただ根気よく手間をかけてこしらえたというまでで...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...矢張此の空地に根気よくうづくまつてゐて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...いつまでもいつまでも根気よく嘗め回し...
寺田寅彦 「柿の種」
...本来博士号は一つことを数年根気よく勉強したという身元保証書の一行である...
寺田寅彦 「学位について」
...それがいつのぞいて見ても根気よく同じことを繰り返しているのである...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...ほとんど完全にもとの硝子板の形になるまで根気よく続けられたそうである...
中谷宇吉郎 「「光線の圧力」の話」
...また今少し根気よく猛進したなら...
夏目漱石 「イズムの功過」
...版行(はんこう)で押したような口調で御前さん働く気はないかねを根気よく繰返し得る男なんだろう...
夏目漱石 「坑夫」
...又耳元で根気よくゴウ...
二葉亭四迷 「平凡」
...何日も何日も根気よく追究していらっしゃらなければならないのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とにかく出張費が底をつくまで根気よく歩き廻って調べ上げた...
武者金吉 「地震なまず」
...素人でも今の通りなアイスクリームをモット早くモット上等に拵えようと思(お)もえば毛布を蒙せないで茶筒の頭を片手ででも両手ででもグルグルと根気よく廻転(まわ)すのです...
村井弦斎 「食道楽」
...それで泡立てるには深い鉢へ白身を入れてこういう風に棒の頭を持(もっ)て手で押付けたり上げたり根気よく幾度も同じ事をしているのです...
村井弦斎 「食道楽」
...この帯安のほかに袋物専門の鈴仙商店と京橋の老舗玉井屋あたりの番頭なども根気よく未だに通いつめているようである...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...彼は根気よく黙っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...でも、根気よく、構えのいい武家屋敷や、でなければ、豪家の隠宅(いんたく)――蔵前(くらまえ)の札差(ふださし)――そんな所を、よって持ちあるいた...
吉川英治 「野槌の百」
...妾は貴男(あなた)に対する研究心を根気よく棄てない...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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