...去年の今頃は毎日のやうにあすこの垣根から声をかけてはよく立話をしましたつけね...
伊藤野枝 「私信」
...屋根からかきおろされ...
海野十三 「第五氷河期」
...怪物は二階の大屋根から...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...この牧場の宿根からはほとんど昔とかわらないオトギリ草が生えだし...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...柳の根から柳の根へと跳びわたった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...屋根から隣りの家い逃げて物干(ものほ)しの床の下いもぐり込んでた...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...うちのお父さんは屋根から落ちましたが...
壺井栄 「二十四の瞳」
...草の根から水の湧きだしてゐる黒く粘土と岩石とのだら/\した傾斜を上つたり...
徳田秋聲 「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」
...――屋根からこぼれる木の葉のように庭におりると...
永井隆 「この子を残して」
...近いところの尾根から林の中へ入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この垣の根からでも流しに立っている人間へ吹矢が届かないことはないでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここの屋根から競馬場全体を見下ろせて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...屋根から雪がすべるひどい音が時々しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...根から徳川家(とくがわけ)の家来ではないのです」「おう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...屋根から辷(すべ)り落ちた者に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...耳の根から頬へのぼって...
吉川英治 「親鸞」
...あいつはまだ十六、七の時、巡礼(じゅんれい)か何かに化(ば)けて、この山へ紛(まぎ)れこんできた他国者なんで、巧(うま)く久米一の気に入って、絵描座の細工人に成(な)り澄(す)ましたが、根からの巡礼で、ああ俄(にわか)に腕が上がる筈はねえ、きっと金沢の九谷(くたに)かどこかの廻し者で、色鍋島(いろなべしま)の錦付(にしきつけ)や釉薬(うわぐすり)の秘法を盗みに来たやつに相違ありません」「しかし百助、それだけの理由では、兆二郎を御法度(ごはっと)破りと見なすわけに参らんぞ」「だから、これから師匠の家(うち)まで、恐れ入りますが一緒に来ておくんなさい...
吉川英治 「増長天王」
...その上に、福生(ふっさ)の若えやつが一人、うしろから、浪人の腰帯にしがみついたところを、抜き浴びせに、腕の付け根から、こう食らって――」「えっ、斬(や)られたんですか」「もろに、右の片腕を落されてしまったんで、今、みんなして、福生の部屋まで担(かつ)いで行った」「いかさまは食うし、渡世人は一人、片輪にやられるし、何てえざまだ」「きっと、この仕返しはしてやる」「親分、それにゃ、ここにうめえ人質がある...
吉川英治 「野槌の百」
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