...善良な柔順な性格だか...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...彼の身辺の者の柔順...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...なにか気味悪いほどの柔順さでその場を立ち退いた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そしてエス樣の御聲を親しく伺つて居るとあたりの者が直感しました樣にさも柔順らしくうなづき...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...」お銀は仔羊(こひつじ)のように柔順(おとな)しくなって来た...
徳田秋声 「黴」
...旧自由党は之れに柔順なる服従を表するの外...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...男に柔順だというが――何一つ...
直木三十五 「南国太平記」
...自分はどうして昔の奴隷の如く柔順に盲目的に生きる事が出來ないのであらう...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...今夜に限ってその許しを柔順に受けないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...後から來たのは性質が柔順でそれに十日でも二十日でも後れて來るとそこに多少の遠慮もあるからして勤め方が非常にいゝ...
長塚節 「開業醫」
...柔順であった妻君が...
夏目漱石 「創作家の態度」
...お侠(きやん)と柔順さと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議な美しさを持った娘――お侠(きゃん)で柔順で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...其柔順とは言語挙動の柔順にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...一高の優等生になっている柔順(おとな)しい一人息子の長男と一緒に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...いつも柔順で無垢(むく)な一処女であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――見違えるばかりに窶(やつ)れた伜の姿を、あの藪牢(やぶろう)の中で見たとたんに、わしはいっぺんに、十年も年を老(と)った気がした」「その節、ご子息には、何と仰せられましたか」「伜も伜だ、逆上しておる、あいつは、幼少の時から、気が小さい、それに、柔順だ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...自然の前に柔順だといふのがやゝ事實に近からうが寧ろ彼等そのものが自然の一部として生活してゐるのではないかと私には思はれたのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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