「某」の意味
不特定の人物や物事を指す
小説での「某」の使い方
...茨城だつたか千葉だつたか乃至は又群馬の方だつたか何しろ東京から餘り遠くない縣の何とか郡何とか村小學校内某といふ人から歌が來た...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...そこの某新聞記者をしてゐるものに會ふと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...符女は、伏して念う、某、青年にして世を棄(す)て、白昼隣(となり)なし、六魄(ろっぱく)離ると雖(いえど)も、一霊未(いま)だ泯(ほろ)びず、燃前月下(えんぜんげっか)、五百年歓喜の寃家(えんか)に逢(あ)い、世上民間、千万人(ばんにん)風流の話本(わほん)をなす...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...某は天下の形勢を考え...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...文科の某教授がとった...
寺田寅彦 「池」
...滝の近村に住む星野某...
豊島与志雄 「竜宮」
...某日(ぼうじつ)...
中島敦 「狐憑」
...「江戸鉄砲洲(てっぽうず)某」の匿名で...
服部之総 「福沢諭吉」
...然るに同席の支那の友人某君に「それはチブスに危險ですからお止めなさい」と言はれて...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...ある時(とき)學士(がくし)が親友(しんいう)なりし某(それがし)...
樋口一葉 「經つくゑ」
...近くに某といふカフエーがあつて...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...芝の某(なにがし)の館(やかた)の園遊会に参らんとて行く途にて得たるは『日本』第一号なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...関某の誰なるかは未詳であるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...渾名(あだな)を鳩(はと)医者と呼ばれた町医佐久間(さくま)某の故宅である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...というのは実は先頃明朗冷徹を以て著名な某教授の隠退記念会の席上ある先生の話されたことであるが...
森於菟 「放心教授」
...韓人(かんじん)に命じて某々(ぼうぼう)の池を築かしめられたことが見える...
柳田国男 「海上の道」
...これが奥羽の方へ行くと何の何某(なにがし)館と書いてある...
柳田國男 「名字の話」
...海上安全戸賀港何の某とある...
柳田国男 「雪国の春」
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