...勞働に妨げられて内から湧く問題を抑へつけるから自分が果敢なくなる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...我等は現實を離れて藝術のみの中に孤立しようとする人達の生涯にこの類の果敢なさを認めずにはゐられない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...相撲よりも一層果敢ない...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...二階で果敢ない姿を見た時とは違つて手を携へて散歩するのは有繋に愉快であつた...
長塚節 「開業醫」
...それにも拘らず私はおいよさんに対して前後に此の時程果敢ない思をしたことがない...
長塚節 「隣室の客」
...而も果敢ないものである...
中原中也 「山羊の言」
...女と見しは物の化か細き咽喉(のんど)に呪ひけん世を隔てたる聲立てゝわれに語るは歌か詩か『昔し思へば珠となる睫の露に君の影寫ると見れば碎けたり人つれなくて月を戀ひ月かなしくて吾願果敢なくなりぬ二十年ある夜私かに念ずれば天に迷へる星落ちて闇をつらぬく光り疾く古井の底に響あり陽炎燃ゆる黒髮の長き亂れの化しもせば土に蘭麝の香もあらん露乾(ひ)て菫枯れしより愛...
夏目漱石 「鬼哭寺の一夜」
...果敢ないものに観じた...
夏目漱石 「こころ」
...皆(みんな)の奧底にある果敢ない氣持を起させたことだらうと思ひます...
南部修太郎 「S中尉の話」
...身分ちがひの果敢ないものであるといふことを...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...――思いまわせばみな切な、貧しきもの、世に疎きもの、哀れなるもの、ひもじきもの、乏しく、寒く、物足らぬ、果敢なく、味気なく、よりどころなく、頼みなきもの、捉えがたくあらわしがたく、口にしがたく、忘れ易く、常なく、かよわなるもの、詮ずれば仏ならねど此世は寂し...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...殿が憎くしみに逢(あ)ふべきほどの果敢なき運を持ちて...
樋口一葉 「軒もる月」
...何事か胸のうちに閃いたらしい果敢な意志を示すのであつた...
牧野信一 「沼辺より」
...伸びて行った転向と裏切りの苦難期を彼等は果敢な突撃隊を組織した全×(14)牢獄闘争の細胞は...
槇村浩 「同志古味峯次郎」
...退いて一人密かに果敢ながつてゐるかといへば...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...その癖始終果敢なく遣瀬ながつてゐる心持を...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ツワイクはこうやっていきなり作家の心臓の鼓動に手をふれる能力と果敢な精神をもっているのだけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ついに果敢ない最期を遂げた以来...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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