...林中に「羸痩して氣力あることなき」とき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...途中一片の銅銭もなく一ヶのパンもなく飢(うゑ)と労(つか)れに如何(いかん)ともすることなく人里遠き林中に倒れむとしたり...
石川啄木 「閑天地」
...森林中に鹿がいたとき...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...森林中に一匹の鹿しかいないとして...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...譬ふれば深林中に子らを具し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かさかさと鳴る落葉を踏んで林中の小径を辿る時...
豊島与志雄 「秋の気魄」
...妻は森林中に脚を踏み入れるなり...
中村地平 「霧の蕃社」
...アレハあすなろうノ葉ノ変化物ナラント云ヘリ当時余モ葉ノ変物ナルヤ全ク一種ノ寄生物ナルヤヲ確定スル能ハザリシガ其後再ビ箱根ニ赴タル時前述ノ木ト今少シ駅ニ近キ処ノ右側ノ小林中ニテ同物ヲ得タリ此度ハ其生ズル処ハ葉ノミニ限ラズ枝ニモ幹ニモ生ゼリ而シテ其全ク一種ノ寄生植物ニシテ年々新枝ヲ出ス頃ニハ前ニ栄ヘシ枝ハ枯レ行クモ全ク枯レ尽ルコトナキ多年生本ナルコトヲ見出セリ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...私は陸奥の国恐レ山の麓の林中で大きく傘(蓋)を展げたカラカサダケすなわちニギリタケ数個を見つけ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ついすすめられて二十の年には今の林中(りんちゅう)の門人となって家寿太夫(やすだゆう)の名をもらうようなことになってしまった...
正岡容 「初看板」
...たとい林中に留まるも石屋裏にある間は虎これを害せず...
南方熊楠 「十二支考」
...次にラが木伐(ききり)の当番となり、林中に往き、縄で所有(あらゆる)樹を絆(つな)ぎ居る、また見に来て問うに対(こた)えて、一本二本は厄介故、皆持って往こうと言うと、その間に竜輩凍死すべければ、以後汝を休ませ、吾輩毎日運ぶべしと言った...
南方熊楠 「十二支考」
...『十誦律』一に〈仏舎衛国にあり、爾時(そのとき)薩羅(きょうさら)国に一比丘あり、独り林中に住す、雌猴あり常にしばしばこの比丘の所に来往す、比丘すなわち飲食を与えてこれを誘う、猴心軟し、すなわち共に婬を行う、この比丘多く知識あり、来りて相問訊して一面にありて坐す、時に猴来りて婬を行わんと欲し、一々諸比丘の面を看る、次に愛するところの比丘の前に到り、住(とど)まりてその面を諦視し、時にこの比丘心恥じ猴を視ず、猴尋(つ)いで瞋り、その耳鼻を攫し、傷破してすなわち去る、この比丘波羅夷を得、まさに共に住すべからず〉、巻五五に、仏毘舎離(びしゃり)にあった時、一比丘毎度余食を雌猴に与うると〈ついにすなわち親近し、東西を随逐し、乃至手捉して去らず、時に比丘すなわち共に不浄を行う、時に衆多の比丘房舎の臥具を案行し、次にかの林中に至り、かの猴来りて諸比丘の前にありて住し尾を挙げて相似を現わす、諸比丘、かくのごとき念を作す、この雌猴今我らの前にありて、相を現ずることかくのごとし、はた余比丘のこの猴を犯すあるなしか、すなわち隠れて屏処にありてこれを伺う、時に乞食比丘食を得て林中に還り、食しおわりて持して猴に与う、猴食しおわりて共に不浄を行う、かの諸比丘観見して、すなわち語(い)いていわく長老、仏比丘を制して不浄を行うを得ざるにあらずや、彼答えて言う、仏人の女を制して、畜生を制せず、時に諸比丘仏の所に往き云々〉、仏これを波羅夷罪(はらいざい)と断じた...
南方熊楠 「十二支考」
...兵器持った猴どもに護られ林中に住む...
南方熊楠 「十二支考」
...過去世に群鶏林中に住み...
南方熊楠 「十二支考」
...その後犬どもが林中で倒れた小馬を見付け襲い殺して食ってしまったので...
南方熊楠 「十二支考」
...また神社に詣でて無邪気の遊戯を神林中に催すを得ず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...突如として香料の匂いが林中から吹き襲う...
横光利一 「欧洲紀行」
便利!手書き漢字入力検索
