...お民は松葉束を抱へながら...
芥川龍之介 「一塊の土」
...横河原といふ駅の近くであつたかに、兜の松といつて、老松に共通ではあるが、枝が垂れ下つて全体が円錐形的に兜に似た松の姿も鮮明に残つて居る...
安倍能成 「初旅の残像」
...初茸、シメジ、獅子茸の類は初秋のものに属し、椎茸は仲秋(椎茸は総じて秋季に生ずるものにめざましいものは少く、却って春季に生ずるものを尊ぶ)に生じ、松茸、猪の鼻、舞茸、玉茸の類は仲秋から晩秋にかけて多いようである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...お君がじっと物を考えているところへお松が入って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこまでは判りませんが」「寅吉も庵室へ出入りするのか」「飛んでもない」兼松の樣子では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...根を痛めてるために違いない」鉢から松の枯木を引っこ抜くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若旦那の松次郎は羽を伸ばして遊び呆(ほう)けてゐる樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...松原の向方から響いて来る波の音が実(げ)にも堂々たる円舞楽になつて彼等を覆つてゐる! と樽野は思つたが...
牧野信一 「円卓子での話」
...だが、小松敏喬はじめ、話を通して想像される小松家の人々が、それだけで滿足しておれる人たちでは無いように思われる...
三好十郎 「肌の匂い」
...」松岡は決(き)っと時計を持っているくせにそう言って...
室生犀星 「三階の家」
...やはり永年の松風村雨のいたすところであった...
柳田国男 「雪国の春」
...古参の松本金太郎氏はいたが...
山本笑月 「明治世相百話」
...美保ヶ関の松である...
吉川英治 「私本太平記」
...山間に点々と燃えいぶりだした松明(たいまつ)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...(総数一万三千八百人)小松寺山(こまつでらやま)三好秀次(みよしひでつぐ)(兵...
吉川英治 「新書太閤記」
...約を破って、数正との同行を見合わせた松平近正は、子息に家来二人を添えて、「事の次第を、浜松表へ、お訴え申せ」と、その夜すぐ、家康へ急訴(きゅうそ)のため、旅立たせていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...私邸の奥と、総督の公式の座との中間にあり、なにくれとなく、「武松、武松」と呼ばれて、新参者には過ぎたほどな、朝夕の寵愛ぶりだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...枯れつくした落葉松林の中を飽きはてながら歩いてゐると...
若山牧水 「樹木とその葉」
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