...なれども、如何なる心得違ひにてか、与作病死の砌(みぎり)より、専(もつぱ)ら切支丹宗門に帰依(きえ)致し、隣村の伴天連(ばてれん)ろどりげと申す者方へ、繁々出入(でいり)致し候間、当村内にても、右伴天連の妾(てかけ)と相成候由、取沙汰致す者なども有之、兎角の批評絶え申さず、依つて、父惣兵衛始め姉弟共一同、種々意見仕り候へども、泥烏須如来(でうすによらい)より難有(ありがた)きもの無しなど申し候うて、一向に合点仕らず、朝夕、唯、娘里と共にくるすと称(とな)へ候小き磔柱形(はりきがた)の守り本尊を礼拝(らいはい)致し、夫与作の墓参さへ怠り居る始末に付き、唯今にては、親類縁者とも義絶致し居り、追つては、村方にても、村払ひに行ふ可き旨、寄り寄り評議致し居る由に御座候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...私始め村方の者の神仏を拝み候を...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...村方から真実(ほんと)に士族扱ひされたのは私の家一軒であつた...
石川啄木 「刑余の叔父」
...村方の肝煎(きもいり)から諸交際(しよつきあひ)...
石川啄木 「鳥影」
...村方(むらかた)でそういう噂(うわさ)をしとりますもんで……お気をお悪くなすっちゃ困るでやすが」と...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...一揆の主力が居る久米村方面へ向けて出陣せしめ新立の橋を渡って石手川の堤に防禦線を張った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三五郎は、それから、庄屋を、村方を、感応院を調べた...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...間の山のお玉のムク犬だ」村方(むらかた)の方から驀然(まっしぐら)にこの古市の町へ走り込んだムクのあとを追いかけて来るのが何十人という人...
中里介山 「大菩薩峠」
...村方の方からは駕籠だけも取り戻しに来そうなものだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...村方の古老、新老が都合五名、いずれも平和なほほえみを漂わして、祭主の周囲に、くすぐったそうに坐ってござる...
中里介山 「大菩薩峠」
...「定何事によらず、よろしからざることに百姓大勢申合せ候を、とたうととなへ、とたうして、しひて願事企てるを、がうそと言ひ、あるひは申合せ、村方立退候を、てうさんと申し、他村にかぎらず、早々其筋の役所に申出づべし、御褒美として、とたうの訴人(そにん)銀百枚がうその訴人 同断てうさんの訴人 同断右之通下され、その品により帯刀苗字も御免あるべき間、たとひ一旦同類になるとも、発言いたし候ものの名前申出づるにおいては、その科(とが)をゆるされ、御褒美下さるべし...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういう人気の土地か知らねえが――こんなことは初めてだ、一匹の馬のために、まあ、見るがいい、後から後からとあの人出は、村方総出だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...村方でもなんとかして助け舟を出そうと...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...村方でも近来これで...
三好十郎 「妻恋行」
...村方お構いならしゃるのに白い米の飯でも腹一杯食べて貰おうと思うてな...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...第一に村方一統から...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...早く何とか村方で承知するように手配ばしてくれと申されるばかりで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...しばしばこの川の水害を被むる村方に紙漉阿原(かみすきあわら)・臼井(うすい)阿原・何阿原という地名がたくさんにある...
柳田國男 「地名の研究」
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