...耳朶(みみたぶ)に女の髪の毛が巻きついているじゃないか...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そこには中馬が引き拗つた耳朶(みゝたぶ)を火鉢の火で炙(あぶ)つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...」キツチナアはだしぬけに耳朶(みゝたぶ)を引張られたやうな顔をした...
薄田泣菫 「茶話」
...焚付(たきつけ)疎朶(そだ)の五把六束...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...若葉のような耳朶を思い出していた...
直木三十五 「南国太平記」
...耳朶にはさんだ巻煙草の吸さしを取つて火をつけながら...
永井荷風 「勲章」
...彼(かれ)は近頃(ちかごろ)に成(な)つてから毎日(まいにち)の樣(やう)に林(はやし)を歩(ある)いては麁朶(そだ)を脊負(せお)つて來(き)て折(を)つては焚(た)き折(を)つては焚(た)きして居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...少(すこ)し燻(いぶ)る麁朶(そだ)の火(ひ)に燒(や)いた...
長塚節 「土」
...加之(それのみでなく)彼(かれ)は自分(じぶん)の耳朶(みゝたぶら)に鳴(な)るさへ心(こゝろ)づかぬ程(ほど)懸命(けんめい)に唐鍬(たうぐは)を打(う)つた...
長塚節 「土」
...即事さゝ彼の滋賀の縣の葱作り朶垣つくるあらき朶垣澁柿の腐れて落つる青芝も畑も秋田もむかし志賀の宮此舊都の蹟は洵に形勝の地なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...圧(お)し付けられた手の痕(あと)を耳朶(みみたぶ)共にぽうと赤く染めている...
夏目漱石 「虞美人草」
...編粗朶が相当に重いのと...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...が、編粗朶にしても、一二度やる中には、穴に直接当るところは、樫の枝がザクザクに折れて取れて終うのだった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...万年草や孔雀歯朶が一杯にはびこつてゐる森の中だつた...
牧野信一 「出発」
...耳朶(みみたぶ)の小さく可愛らしいのが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...鹿の斑点に揺れる歯朶の歯のさわさわと風のように移動していく山面を見ていたり...
横光利一 「馬車」
...一朶(だ)の血の霧が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...針で突けば血の吹きそうな耳朶(みみたぶ)をしている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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