...朦朧(もうろう)と踞(しゃが)んだ手から...
泉鏡花 「悪獣篇」
...その挙動(ふるまい)も朦朧(もうろう)として...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...随つて形式に於て□単純(最高限度の)緊張(圧縮ではない)□主観の燃焼即印象の象徴化暗示(朦朧ではない...
種田山頭火 「其中日記」
...心覚えのあたりまでやって来ると朦ろな月の光に...
豊島与志雄 「地水火風空」
...その中に朦朧(もうろう)として人が一人います...
中里介山 「大菩薩峠」
...部屋のなかも朦朧(もうろう)と取締(とりしまり)がなくなって来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...絶えず温泉くさい湯気が朦々と立ち登つて...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...樓閣朦朧煙雨中と云ひ元の泰不花が巧將新月添眉黛と云ふもの皆春の夜の鞦韆の遊を詠じたものである...
原勝郎 「鞦韆考」
...君の朦朧(もうろう)とした必然性は未来をも包んでいる...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...朦朧たるものの影は...
久生十蘭 「魔都」
...朦朧とあたりを眺めると...
久生十蘭 「予言」
...刈萱は烏の末の子と云はん顔して著たるぶつさき羽織昭和十五年の春夫人の仆れた脳溢血は可なり程度の強いもので一時は意識さへ朦朧となられたが次第に囘復し翌年の夏には起き上ることが出来...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これに依って文字を知らない朦昧(もうまい)の人民に法禁を知らしめる方法が行われた...
穂積陳重 「法窓夜話」
...朦朧(もうろう)となり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...朦々と明るみ渡つた煙りの縞瑪瑙に畳まれた長廊下を――...
牧野信一 「酒盗人」
...眼を定めて善く視(み)ると虎の頭に光ありて虎形が朦朧(もうろう)ながら見えるほどだ...
南方熊楠 「十二支考」
...頭が朦朧として來て胸が激しく波打ち出すと仰向きになつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...頭が朦朧となるにつれて皿の柱も延び上っていく仕掛けだった...
横光利一 「旅愁」
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