...前後軽重の分別有るを要す...
石井研堂 「研堂釣規」
...貴女はじめ家門の名誉と云う気障(きざ)な考えが有る内は...
泉鏡花 「婦系図」
...廿八日、乙巳、相模国相漠河の橋数ヶ間朽ち損ず、修理を加へらる可きの由、義村之を申す、相州、広元朝臣、善信の如き群議有り、去る建久九年、重成法師之を新造して供養を遂ぐるの日、結縁の為に、故将軍家渡御、還路に及びて御落馬有り、幾程を経ずして薨じ給ひ畢んぬ、重成法師又殃に逢ふ、旁吉事に非ず、今更強ち再興有らずと雖も、何事の有らんやの趣、一同するの旨、御前に申すの処、仰せて云ふ、故将軍の薨去は、武家の権柄を執ること二十年、官位を極めしめ給ふ後の御事なり、重成法師は、己の不義に依りて、天譴を蒙るか、全く橋建立の過に非ず、此上は一切不吉と称す可からず、彼橋有ること、二所御参詣の要路として、民庶往反の煩無し、其利一に非ず、顛倒せざる以前に、早く修復を加ふ可きの旨、仰出さると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...唯(と)有る横道に曲り候処...
永井荷風 「榎物語」
...有る程の菊抛(な)げ入れよ棺(かん)の中八忘るべからざる八月二十四日の来(きた)る二週間ほど前から余はすでに病んでいた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...「有るでしょうでは...
夏目漱石 「行人」
...感情から独立して有るとの相違にすぎず...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...なぜなら「我れが有る」といふことほど...
萩原朔太郎 「宿命」
...貴方(あなた)は実(じつ)が有るッていうンだよ……」してみると...
二葉亭四迷 「平凡」
...矢の穴から其矢を返すと天若日子の胸に中(あた)つて死んだと有る...
南方熊楠 「詛言に就て」
...回教には死んだ人を詛ふのが有る...
南方熊楠 「詛言に就て」
...かねてあの人にはプシコパチヤ・セクシュリアスが有る...
三好十郎 「冒した者」
...そこに積んである原木で大体まあ二度分ぐらい有るから...
三好十郎 「樹氷」
...関係は有るらしいが...
三好十郎 「その人を知らず」
...別の言い方をすれば「食う必要」が命ずる事に堪え切れない程にひ弱わな部分が「芸術家としての本心」の中に有るならば...
三好十郎 「俳優への手紙」
...君真物(キンマモン)と「おもろ」に有るのも是であったらしい...
柳田国男 「海上の道」
...三抱へも有るかと思ふ楊梅(やまもゝ)の老木があつた...
柳田國男 「祭のさまざま」
...お前の部屋は三階に有るんだし...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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