...木曾は自分の身体をささえようとして...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...小木曾女の歌一いまはた殘(のこ)るおもかげの夢(ゆめ)とはなしにささやくは...
薄田淳介 「白羊宮」
...船越から出て来て何年になるね?』曾てこの姪を恋の対照にしたことを思ひ出して私はかう訊ねた...
田山録弥 「ある日」
...曾てちよつと加茂の霜月の祭の時に通りすがりにその男を見たことはあるが...
田山花袋 「道綱の母」
...曾孫にあたる方ばかりですから……』『一體おいくつにおなりでございますか?』『今年七十五とかになると申してをりました...
田山花袋 「道綱の母」
...曾て属僚中の頑冥派なりとの目ありたればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...末広重恭の三氏を抑留する能はざりき曾て革新派の一大分裂を禦ぐ能はざりき大井憲太郎氏の一派を容るゝ能はざりき河野広中氏の一派を脱党せしめたりき星亨氏の強頂を制する能はざりき松田正久氏の剛直を融和する能はざりき時としては自由党をして四分五裂の危機に瀕せしめたることありき斯くして自由党は尾大不掉の状態を現出したりき其同化力の欠乏せる以て見る可し然るに大隈伯は之れに反し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...而も曾て重きを藩閥政府に有したるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一八四三年に三十人の囚徒が白昼未曾有の脱獄をはかった時に使った排尿道が路地の下を通ってる所...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この心持は二人とも未だ曾て経験したことのない新しい快感であつた...
永井荷風 「来訪者」
...帰る時は木曾街道というわけなんだ」「はい」「お前も知ってるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...月出でん湯檜曾(ゆびそ)の渓を封じたる闇の仄かにほぐれゆくかな月出でんで勿論切る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...どっちの家でも曾祖母という人がしっかりものであった点...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...曾て山陽が寄寓せぬのに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...道夫さんは曾て医を柏軒に学んだ人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...道安はあわただしく、「曾呂利どの、お邪魔したな...
吉川英治 「新書太閤記」
...それも「木曾最期」の一章にしか出ていない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...幻住庵の記にも「木曾殿と塚をならべて」と芭蕉みずからいっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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