...曩(さき)に料(はか)らずも我母上を...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...「突然」1・16(夕)大蔵大臣勝田主計(しようだかずへ)氏が曩(さき)に大臣に親任されて...
薄田泣菫 「茶話」
...……………………………小學の六年を省いた『ハンデキヤップ』を物ともせずに、更に四年から十六に滿たぬ若年で二高理科甲類へ、しかも首席の榮譽を擔つて合格した俊才振りは驚歎の的であり、母校の誇りでもあつたが、これより曩、四年の秋に發火演習に參加して、夜營や斥候で無理をした頃から兎角健康が優れず、二高入學と共に向う一ヶ年の靜養を醫師から勸告せられたのである...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...曩昔(そのかみ)の東下りの御板輿(おんいたごし)を白き柩車(きうしや)に乗り換へて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余は否(いや)でも曩昔(むかし)の非(ひ)を認(みと)めずには居られぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...吾人(ごじん)が曩(さ)きに描き来りし彼の父母伯叔の風を見るものは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...曩に開國五十年紀念會を開くや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二宮氏は曩きに獨逸に留學して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曩に閣下の内閣を組織するや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由派なし曩きに彼れの米國公使に任ぜられて代議士を辭するや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私が曩に懷徳堂で斯ういふことを申しました時...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...大きいのがあれば曩に拾つた小さいのは棄てゝ濱一杯にあさつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...此間に逢つたのは曩の博勞唯一人のみである...
長塚節 「痍のあと」
...曩(さき)に出て見たので見つかつたことと思つたに相違ないのだ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...儂(のう)は曩日(さき)に述べし如く...
福田英子 「妾の半生涯」
...その子供は曩(さき)に申した皇子でありました...
宮原晃一郎 「拾うた冠」
...曩には先づ植物の名稱形状等を知らしめて人々に植物に對する親愛の念を起さしむる目的を以て...
村越三千男 「大植物圖鑑」
...曩祖(なうそ)、名は直教(ちよくけう)と云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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