...しかし暮れた山から陰気な谷をひかえて見えるあかりは懐しいよりも...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...日暮れ近い、この人里遠い道には、私達の後になり先になりして尾いてくる男が一人いるだけで、他には人の影らしいものもない...
伊藤野枝 「転機」
...次のようだった――2もう九月も暮れて十月が来ようというのに...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...自嘲水洟や鼻の先だけ暮れ殘る...
小穴隆一 「二つの繪」
...暫時(しばし)感慨の涙に暮れ居たり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...真暗に暮れてしまっては...
田中貢太郎 「死人の手」
...日がもう暮れていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「翩翩」
......
種田山頭火 「旅日記」
...こうして日の暮れるまで働いておいて朝はもう二時ごろから起きて大根の車のあと押しをして市場へ出るのであろう...
寺田寅彦 「写生紀行」
...「月細く小雨にぬるる石地蔵」「酒しぼるしずくながらに月暮れて」「塩浜にふりつづきたる宵(よい)の月」「月暮れて雨の降りやむ星明かり」以上いずれも雨の月であるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...七の一戦争のうちに、年は暮れ、かつ明けて、明治二十八年となりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...日が暮れてもなお吹き荒れていた風はいつの間(ま)にかぱったり止(や)んで雨だれの音がしている...
永井荷風 「寐顔」
...そこで日が暮れて曠野の夜道をヴァヤドリィまで辿りついて一泊...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...日が暮れる頃になってようやく引揚げたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日はすでに暮れようとし非常線は張られてしまつたおれらは非力の叛逆人で厭世の...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...それはその年も暮れ近くなつてから...
堀辰雄 「「浴泉記」など」
...とは閉門中も明け暮れつぶやいていたことだ...
吉川英治 「私本太平記」
...明けても暮れても話題となって騒ぎを加えて行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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