...橋のところでは、此間まで川ぷちを崩してせツせと新らしい鑛泉を掘り拔いてゐたのが出水の爲めにさん/″\になつた跡を、立ちどまつて、暫らく見てゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...暫く氣を落ちつけて見ようとしたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...睡眠不足の頭にはこれだけを意識して照ちやんは暫くぼんやりと突立つてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...シロオテはその図を暫(しばら)く眺めてから...
太宰治 「地球図」
...暫く休むつもりで呉王廟の中へ入って往った...
田中貢太郎 「竹青」
...暫くすると又動き出すのだつた...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...暫しなりとも都を離れて新しい生活に入る方が何のくらゐ好いかしれない...
田山花袋 「道綱の母」
...暫くするとまた振り返った...
豊島与志雄 「反抗」
...」暫く黙ってたが...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...調所は、それを、掌の上へ明けて、暫く眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...初めて余のおそるおそる格子戸明(あ)けて案内を乞ひし時やや暫くにして出で来(きた)られしは鼻下に髭(ひげ)を蓄(たくわ)へし四十年配の眼(まなこ)大きく色浅黒き人なりき...
永井荷風 「書かでもの記」
...さあ廿錢銀貨だぜ此は」爺さんは銀貨を受取つて暫く目の近くへ持つて行つてへりをこすつて見たりして穢い財布を空に成つた籠から出してざら/\と錢を手の平へまけた...
長塚節 「教師」
...暫くこの有樣を眺めてをりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫らくは眞つ蒼になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫時(しばらく)躊躇した後で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...暫くおめにかからないうちに...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...暫く解き物をしていたお孝は...
山本周五郎 「寒橋」
...甲斐は暫く黙っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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