...彼は暗がりに顔を背けながら不機嫌な声で言った...
梅崎春生 「日の果て」
...もう全く外の光りが届かなくなった暗がりの中にある金襖や金屏風が...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...あちらこちらの暗がりで笑声が聞えた...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...暗いところでばかり……薄暗がりの中でばかり...
豊島与志雄 「丘の上」
...その暗がりの中で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...蓬莱亭と反対の側の軒下の暗がりに佇んで...
豊島与志雄 「反抗」
...この夕方の薄暗がりに...
豊島与志雄 「夢の図」
...納戸(なんど)の側の暗がりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暗がりから飛出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暗がりの中からでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その薄暗がりのなかで影のように見えるもの静かな一人の女が...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...眼が暗がりに馴れてくるにつれて...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...森のみどりの暗がりから輝く仔鹿の眼のように...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...大きな椎(しい)の樹の下の暗がりに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その光りが淀(よど)ませている薄赤い暗がりの四方八方から...
夢野久作 「白菊」
...暗がりで手を拡げて踊る振(ふり)をして居た事なども思ひ出された...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...もちろん、これらの武士は、はやくから吉野や伊勢方面に蠢動(しゅんどう)していた宮方残党からの派遣者にちがいなく、「しめた!」と、そこの暗がりに、妖しい気勢を戦(そよ)がせていたのもつかのま、たちまち、龍を乗せた一朶(いちだ)の黒雲のように、この一団の怪影は、まだ宵の人通りもあった時刻だけに、かえって、洛内の人目を紛(まぎ)れ、すべて、行方をくらましてしまったのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...濠端の暗がりから歯を見せて近づいて来る笑い顔を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
