...そういう方面の交際を全く嫌った私の生野暮(きやぼ)を晒(さら)って...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...粘土の中から石英と石灰とで出來た山脈がところどころに赤玉だの瑪瑙だの青玉だのの肌を天日に晒し腹の中に鍾乳石だの水晶だの太古からの不思議な水だのを包んで輕石だの火山彈だのを浴びて二本並んで立つてゐるのです...
江南文三 「佐渡が島から」
...小さな頭のうしろだけ露はに晒し出して...
千家元麿 「自分は見た」
...其山に晒せる白妙の衣...
高木敏雄 「比較神話学」
...その晒し者の奇怪なグロテスクを一目見ると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...あり合せの顕微鏡を廊下の吹き晒(さら)しの所へ持ち出して...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...時々宵子の顔に当てた晒(さらし)を取っては啜泣(すすりなき)をしているうちに夜が明けた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「これは錢形の親分さん」顏中晒木綿(さらしもめん)を卷いた主人の勘兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陽に晒(さら)された二分板の雨戸は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...白い晒木綿(さらしもめん)の繃帶に包まれてほのかに上氣した桃色の皮膚の美しさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏木戸の外に死骸を晒(さら)して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は私の胸のうちを洗いざらい晒してしまうのが怖かったの...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...人を噬(か)んだ犬を晒者(さらしもの)にする刑罰があるかと思えば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...またこの球を潰して流水に晒せばその毒分が流れ出て...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...佛國のマルセルス尊者は腰迄埋めて三日晒されて殉殺したと聞くが頭から塗り籠られたと聞かぬと...
南方熊楠 「人柱の話」
...その水を晒し木綿の上へそそぎかけながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...明らさまに燈(ひ)の下に晒(さら)している...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何も支度は要(い)り申さぬが新しき晒布(さらし)の肌着と下帯だけは整えておきたく思います)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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