...都合(つごう)二千余人で立籠(たてこも)った時の勢いは大いに振(ふる)ったもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...まず、君にも何かと縁故の深い壬生(みぶ)の新撰組だな」「うむ――どうだい、あれは」「近藤勇がこれを率いて、土方(ひじかた)がそれを助けている、今の新撰組はことごとく近藤によって統制されている、新撰組の近藤ではない、近藤の新撰組だ、いや新撰組の近藤というよりも京都の近藤だ、京都の近藤というよりも、近藤あっての京都の町だ、近藤の威力は飛ぶ鳥を落し、泣く児もだまる」「近藤勇――それほどの勢力となりおったかな」「市中の威力は町奉行以上、守護職以上、脱走の大藩浪人共も、かれの前には猫のようで、彼を怖るること虎の如し、全くエライ勢いだよ」「彼もたいした英雄でもなかろうが、時の勢いで、威がついたのだな」「たいした英雄ではないかも知らんが、たいした勇敢だ、是非名分はトニカクとして、あれだけの勇気ある奴はない、あれだけの決断のある奴はない、勢いの帰するところ、必ずしも偶然とのみは言えないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...時の勢いでぜひがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...来た時の勢いとは...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...あの時の勢いにも似ず...
浜尾四郎 「死者の権利」
...今時の勢いにては才学に欠点なき父母も少なからん...
福沢諭吉 「教育の事」
...時の勢いに乗った彼らのすさまじい進出は...
本庄陸男 「石狩川」
...「時の勢いとは申しながら」「まアよい...
本庄陸男 「石狩川」
...まことに時の勢いは抑えるすべもない...
本庄陸男 「石狩川」
...時の勢いに乗って――乃至(ないし)は権勢家のふところにとびこんで...
本庄陸男 「石狩川」
...時の勢いとして深くは咎(とが)めぬなれど...
本庄陸男 「石狩川」
...時の勢いの動きには...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...見くびれぬ時の勢いだ...
吉川英治 「大谷刑部」
...みな時の勢いに迫らるるのみ...
吉川英治 「三国志」
...――それに、近ごろはとくに、いま見たような一見、宮方びいきとわかる山伏も多いからの」「吉野、大峰、葛城(かつらぎ)、そのほか諸山にわたって、ちと、内々のおくすりが効(き)きすぎた結果でもございましょうか」「いや、人為(じんい)ばかりではない、時の勢い――...
吉川英治 「私本太平記」
...一時の勢いと名聞(めいぶん)にこだわって...
吉川英治 「新書太閤記」
...時の勢いを借りた武権による欲望のあらわれ方などは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一族の館のほか、時の勢いで、ここはそのまま政治を評議したり、庶民の訴訟を裁いたり、租税を督促(とくそく)したり、市中の警備から、諸国諸道の法令を発するところにまで成ろうとしている...
吉川英治 「源頼朝」
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