...」と先生の私に語られしは昨年の暮の事なりき...
泉鏡花 「遺稿」
...すると貴様は昨日どこかに鼠を八匹隠していたということになる...
海野十三 「軍用鼠」
...昨年の春、健康いよいよ害(そこ)ねて、今は、明確に退社して居ります...
太宰治 「虚構の春」
...ただ私の胸にも昨夜以来モヤモヤと蟠(わだかま)っているこの妙な気持を幾分でも霽(は)らさなければ...
橘外男 「逗子物語」
...昨夜、床の中で聞いた不幸(ふしあわせ)な女の話が流るるように胸にみなぎった...
田山花袋 「田舎教師」
...昨年の九月の末ごろ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...昨今の松本の塩祭りへ出張をされた神様の一体か知らん...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は昨年中に四千磅(ポンド)以上は書捲(かきま)くった...
中島敦 「光と風と夢」
...昨日から待つて居た乘客はごや/\と渚に集つた...
長塚節 「旅の日記」
...霧昨宵(ゆうべ)は夜中(よじゅう)枕の上で...
夏目漱石 「永日小品」
...――實は昨日白金まで待つて來ましたがね」「何んだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ふはふはとした大きい枕だけが、ひどくゆき子を慰めてくれる、昨夜、この小舎に富岡が尋ねて来た事も、それも夢のやうに思へた...
林芙美子 「浮雲」
...この節季に昨日などは...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...寿江子が昨日電話を寄越してあちらは終日雪だそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私がいつまでも昨日残っていたものだと思っているのだと...
室生犀星 「幼年時代」
...昨日、袁紹(えんしょう)の使いが着いて、はるばる齎(もたら)してきたもの...
吉川英治 「三国志」
...後ろの物を枕にしながら――「お米……一昨日(おととい)の今ごろはよかったなあ」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「何かご用でも」「実は」頭を掻いて、「昨夜、酩酊(めいてい)した友達どもが、悪戯(いたずら)半分に、当家の窓口から、抛(ほう)り込んだ品があるはず、じつは、拙者の品でござる...
吉川英治 「松のや露八」
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