...せっかくの望も喜も春の雪と消え失せてしまった...
李光洙 「愛か」
...○沫雪(あわゆき)春の雪は消(きえ)やすきをもつて沫雪(あわゆき)といふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...春の雪中重(おもき)を負(おは)しむる事牛馬(うしうま)に勝(まさ)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...・風が明けてくる梅は満開いつもつながれてほえる犬へ春の雪待つても来ない木の葉がさわがしいゆふべとなつた・ちかみちは夕ざれの落葉ふめば鳴るさむいゆふべで...
種田山頭火 「其中日記」
...・雪ふりかゝる二人のなかのよいことは・雪がふる人を見送る雪がふる・この道しかない春の雪ふる・ふる雪の...
種田山頭火 「其中日記」
...・雪のしたゝる水くんできてけふのお粥・春の雪ふる草のいよいよしづか・わらや雪とくる音のいちにち一月廿四日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...切つて置いた茎の中からぐい/\芯が伸び出てくる!春の雪である...
種田山頭火 「松山日記」
...いつか春の雪のやうにあとなく消えて了つてゐるのを見た...
田山花袋 「道綱の母」
...春の雪ではあったが...
直木三十五 「南国太平記」
...椿(つばき)と紅梅(こうばい)の花に降る春の雪はまた永遠に友禅模様の染色(そめいろ)の如く絢爛(けんらん)たるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ふんわり積んだ春の雪...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...他人の米を搗いて、その労銀によつて私達は更に自分の米を買ふのであつたが、春の雪解以来、これはまた三度の大雨で、あんまり激しく水車が廻転して、三度が三度ながらぷつつりとベルトが絶れたり、車の翼が砕けたりして、終ひには馬を質に入れ、更にまた鎧櫃までも抵当にして漸くその修繕を終り、これなら私は妻を、雪五郎は可愛いゝ娘を呼び寄せることも目睫に迫つたと思つて、一家総手の大働きにとりかゝらうと勢ひ立つたところへ、この旱魃騒ぎに見舞はれた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...ときどき大きく淡く春の雪の降るときがあっても...
正岡容 「寄席」
...水気の多い春の雪ですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「山果集」
...春の雪解けのころになると...
柳田国男 「故郷七十年」
...溶けやすきは春の雪だ...
横瀬夜雨 「春」
...春の雪解(ゆきど)けをまっている...
吉川英治 「神州天馬侠」
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