...その昔の空腹を忘却して...
泉鏡花 「遺稿」
...昔は島津藩の密貿易の港であったので...
梅崎春生 「幻化」
...やはり昔からの木彫の順序立ったやり方を教える...
高村光太郎 「美術学校時代」
...昔からの借銭が残って月末のやりくりは大変であります...
太宰治 「風の便り」
...田圃を距てた埃(ほこり)っぽい昔の街道の向う側に城のように巍然(ぎぜん)たる石垣や土手をつらねているのが棚田の家だったのです...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...昔ある大新聞の記者と称する人が現在の筆者をたずねて来て某地の地震についていろいろの奇問を連発したことがある...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...昔から火傷に効くので有名な鉱泉が湧いている...
永井隆 「長崎の鐘」
...昔はファーラーやシューマン=ハインクのがあったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...何(ど)うしようと言うの」「これでも昔の良夫(おっと)じゃないか...
野村胡堂 「踊る美人像」
...昔にもまさって本願寺の大切な人であった...
長谷川時雨 「九条武子」
...昔から、刀剣が好きであったが、欲しい刀を買う余裕はなかった...
火野葦平 「花と龍」
...昔(むかし)はあんなに草深かったのに...
堀辰雄 「美しい村」
...昔は何地(いずく)の人も迷信重畳しおり...
南方熊楠 「十二支考」
...私は昔云っていたようにこの小説では...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(自注14]思いがけない程昔のこと――一九三五年五月から一九三六年春にかけて百合子が市ヶ谷にいた間の顕治に対する差入状態...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...根来寺(ねごろじ)の「根来塗(ねごろぬり)」は昔の物語りになりました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...昔の屋根縫い草屋根が次の葺(ふ)きかえまで...
柳田国男 「母の手毬歌」
...恐れ入りまするが手前も昔取った杵柄(きねづか)……思い寄りも御座いまするでこの場はお任(ま)かせ下されませい...
夢野久作 「斬られたさに」
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