...帆風に散るか、露(もや)消えて、と見れば、海に露(あらわ)れた、一面大(おおい)なる岩の端へ、船はかくれて帆の姿...
泉鏡花 「悪獣篇」
...朝踏ます風の裳(も)に、草かた葉さゆらぎて、しづれ散る露や、げに玉ゆらの瓊音(ぬなと)すらめ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...靜かに無言で左右に散る...
太宰治 「お伽草紙」
...「こんな樹の名を知っている? その葉は散るまで青いのだ...
太宰治 「葉」
...―――平安神宮にて花の散るを見てゆく春の名残惜しさに散る花を袂のうちに秘めておかまし彼女はそれを夫の歌のあとの余白へ鉛筆で書き添えて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...散るべくしてわずかに散らないでいた桐(きり)の一葉が...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...顔にふるる芭蕉(ばしょう)涼しや籐(とう)の寝椅子(ねいす)涼しさや蚊帳(かや)の中より和歌(わか)の浦(うら)水盤に雲呼ぶ石の影涼し夕立や蟹(かに)這(は)い上る簀(す)の子(こ)縁(えん)したたりは歯朶(しだ)に飛び散る清水(しみず)かな満潮や涼んでおれば月が出る日本固有の涼しさを十七字に結晶させたものである...
寺田寅彦 「涼味数題」
...いづれも唯(ただ)美し艶(なまめか)しといはんよりはあたかも入相(いりあい)の鐘に賤心(しずこころ)なく散る花を見る如き一味(いちみ)の淡き哀愁を感ずべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...次の瞬間吹き散るやうな錢を潜つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...躍(おど)るような――火花が指のさきから散るような気持を...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...そのほか衣がへ野路の人はつかに白し蚊の声す忍冬(にんどう)の花散るたびに水かれ/″\蓼(たで)かあらぬか蕎麦か否かのごときあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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三好達治 「山果集」
...渦巻き散る様々の雑音...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...散るのが愉しくてならないように...
吉川英治 「私本太平記」
...「この凡下(ぼんげ)どもめ!」駈け入れば、わッと散るのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...菊地慎太郎は行く春の桜の花がチラと散る夕べ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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