...慨歎(がいたん)して筆を擱(お)くところが書いてありました...
芥川龍之介 「一人の無名作家」
...この辺でプロローグの筆を擱(お)いて...
海野十三 「赤外線男」
...筆を擱(お)いて立ち上ったものの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...見れば床の間の前なる一閑張の机に物書きゐる人あり筆を擱(お)きて此方に向直(むきなお)らるるに...
永井荷風 「書かでもの記」
...この先賢を追慕することにより筆を擱く...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...潜水機は擱坐(かくざ)をしてしまった...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...「何時まで経ったって片付きゃしない」彼は折々筆を擱(お)いて溜息(ためいき)をついた...
夏目漱石 「道草」
...しまいに筆を擱(お)いた彼女は...
夏目漱石 「明暗」
...その伝の筆を擱(お)かんとする時に「ソクラテスは実(げ)に哲学者の死を遂げた」と書いてその文を結ばんとした時に...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...正三はペンを擱(お)くと...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ピエエル・オオビュルナンは満足らしい気色で筆を擱(お)いた...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...この一文の筆は此処で急に擱く...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...この小説の綴り手である樽野はペンを擱くと...
牧野信一 「円卓子での話」
...以上はすこぶるダラシの無い事を長々と書き連ねましたので筆を擱(お)いたあと私は恐れ縮こまっています...
牧野富太郎 「植物記」
...以上植物と人生の一斑を述べたから一まず茲(ここ)に筆を擱(お)く事にした...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...〔無題〕我は俄に筆を擱(お)きぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...筆架(ひっか)へあらく筆を擱(お)いた...
吉川英治 「夕顔の門」
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