...枝も撓わわに生(は)りたる...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...俳優の芸がまったく可撓性(かとうせい)を欠いている場合...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...(熟(じゆく)しうみたるくだものゝつはりて枝や撓(たわ)むらむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...大きく撓(しな)つたまゝで力強く顫へてゐる竿を両手でゆるやかに引よせにかゝると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...笹村も撓(たわ)められた竹が旧(もと)へ弾(は)ね返るような心持で家へ帰った...
徳田秋声 「黴」
...企画して撓(たわ)まない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...重荷の下に撓(たわ)んで音をたてる樹木に似ていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...社会の秩序防衛についての不撓(ふとう)な熱心を示した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは主としてハヴィエル以下第一線に立つた多くの熱心な伊留滿たちの不撓の努力の結果ではあつたが...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...枝を撓(た)め花を組みあわせ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...よく撓(しな)う大阪格子の戸をあけると...
久生十蘭 「雲の小径」
...不屈不撓の観察と研究に価する余りに真剣な事柄である...
北條民雄 「独語」
...これを撓屈(とうくつ)すれば...
箕作秋坪 「教育談」
...あのわくはよく撓う木ですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかも……老人は、それでも屈せず、撓(たゆ)まず、セッセと鍬を打ち振て行くところを見ますと、正木博士の発見にかかる、心理遺伝の実験が、如何に残忍、冷厳なものであるかという事が、あらかた、お解りになるで御座いましょう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼女の身体は撓(たわ)みながら逆さまになった...
横光利一 「上海」
...少しも撓(たわ)まない...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...いや蘭の葉そのものの如き撓(しなや)かな手ぶり足ぶり...
吉川英治 「新・水滸伝」
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