...星野の葉書は柿江の手の中に揉みくだかれて...
有島武郎 「星座」
...これらの数値によって不要なる贅肉(ぜいにく)は揉み出して切開除去されるのだ...
海野十三 「大脳手術」
...で大変私共も気を揉(も)んだのですが...
大阪圭吉 「闖入者」
...とってやらんけえ!」と兄も気を揉みますし...
橘外男 「仁王門」
...半鐘(はんしょう)でも釣(つ)っとくがいいや」揉あげは起(た)って欄干(てすり)の傍へ往って手を叩いた...
田中貢太郎 「春心」
...そんなに気を揉(も)むことはないから僕に任して置くがよい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...なぞと氣(き)を揉(も)まするもマブが惡戲(いたづら)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...第二 べた雪の連想からわたしが迷いの闇のなかから火のごとき信念にみちた言葉でその淪落の魂をひきだしたときお前は深い悩みにみちて双の手を揉みしだきつつ身を囲んでいる悪趣を呪ったそうして追憶の鞭をふるって忘れやすき良心を罰しつつお前は過ぎこし方の身の上を残らずわたしに語ってくれたと...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ファッショで道庵を揉(も)みくちゃにしようと試みる...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜(よ)がひつそりとする頃(ころ)はおつぎは能(よ)く卯平(うへい)の小屋(こや)へ來(き)て惱(なや)んで居(ゐ)る腰(こし)を揉(も)んでやつた...
長塚節 「土」
...試し撃の成績ばかりに気を揉む稲富喜三郎と...
野村胡堂 「江戸の火術」
...暫らく闇の中に揉み合ひましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宗助は揉み手をしながらこう言うのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...氣を揉(も)みながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...気味悪そうにもじもじと揉手(もみで)をしながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...塩で揉んだばかりで干瓢がモー柔くなりました」お登和「それでは水で洗ってお鍋へ入れて煮て下さい」と自分こそ台所の主人役...
村井弦斎 「食道楽」
...さまざま揉めた様子もある...
吉川英治 「私本太平記」
...どっと、四方攻めに、押し揉めば、この陣、この軍勢をもって、蟹江一城のごとき、一(ひと)たまりもあるべきでない――と考えられるのに、家康は、「城兵が死を決して出てくる公算(こうさん)は多分にある...
吉川英治 「新書太閤記」
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