...誰が強くってベソなんか掻くもんだ...
泉鏡花 「海異記」
...どれもこれも靴を隔てて痒きを掻くの流を出でなかった...
海野十三 「地球発狂事件」
...話をする間に指でがりがり掻くので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...――これで今日の命の終り!・ひとりきりの湯で思ふこともない旅のからだでぽり/\掻く十月廿八日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...・さみだるゝや真赤な花の・濡れて尾をたれて野良犬のさみだれ・はたらく空腹へさみだれがそゝぐ・梅雨空のしたしい足音がやつてくるよ(改作)・あめのはれまの枇杷をもいではたべ・梅雨あかり私があるく蝶がとぶ・びつしより濡れてシロ掻く馬は叱られてばかり追悼・夏木立...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...急に恐ろしい音を立ててガリガリと入口の硝子(ガラス)戸を引掻くものがある...
中島敦 「虎狩」
...俺はこの野郎と一と汗掻く」「何を無礼」「御用だぞッ」平次はパッと石巻左陣に飛びかかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ポリポリと小鬢(こびん)などを掻くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引つ掻く勢ですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引っ掻くような猥らな笑い声で打ち切られてしまった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...よその子はよその子にしてわがおもかげをつたふべきにあらずされば何しに羨(うら)やむものぞかく思へどもよその児のよく肥り可愛げなるを見れば畳を掻くごとくくやしきここちすみまかりあとかたもなきわが子のいまはいづこにあらむかと思へばとり返しのつかぬことをせし...
室生犀星 「忘春詩集」
...侯が雅楽頭の裏を掻くほど...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その黄ろい手脚で俺達を引つ掻くといふ始末だ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...それも指の先で横びんを掻くようなのでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...髪の根をかんざしで掻く金蓮の思いは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...むしろ石秀は赤面して頭を掻くのほかなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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