...反對に藝妓から素破(すつぱ)拔かれて頭を掻く人もある...
石川啄木 「菊池君」
...と呶鳴りつけてやりました」「驚いたでしょう? あなたの権幕に――」「弘さんはべそを掻くような顔をして部屋を出ました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...客が何と云はうが、彼と云はうが、如何ばかりの黄金をふりまかうが、舟を出すべからざる時には、出し申さずと、子供扱ひにせられて、覺えず頭を掻く...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...恥を掻く事であります...
太宰治 「風の便り」
...抓るかと思ふと今度は引つ掻く...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
......
種田山頭火 「行乞記」
...旅のからだをぽり/\と掻く・日ざかりの石ころにとんぼがふたつ・なんとすずしい松かげに誰もゐない行程四里...
種田山頭火 「行乞記」
...掻く片端からついてしまう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...頭を掻くだけにした...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...撫でる掻くと云う心持ちはある...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...小判」その掻く手に從つて土に交つて出て來たのは山吹色の小判が二枚...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それほどでもありませんが」伊三郎は極り惡さうに首筋を掻くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掻くようにして昼を待っていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...靴を隔てて痒きを掻く思ひをすることが多い...
正宗白鳥 「語學修業」
...狭い籠の中で雄鷄が足掻く拍子に引つくり返してしまふのを...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...二〇)米乏し春寒き灯に粥(かゆ)を炊く米桶の底掻く音や春の雨淋雨や今日も嫁菜を摘む男〔二〇〕今日は非常な暴風だった...
山本周五郎 「青べか日記」
...「裏を掻く」ことのほうがずっと恥かしかった...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...ベソを掻くようなことばかり仕向けて来やがって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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