...遁辞や弥縫の答弁で天下公衆の耳目を掩うわけにはゆかぬ」と追及した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...タオルのような純白の柔らかい布で我らの身体を掩うてくれ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...私は顔を掩うて号泣しました...
橘外男 「仁王門」
...そうした死体が二町四方もあろうと思われる所を掩うて見えた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...」老婆は骨ばった手で目を掩うた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...夜九時隣室のラヂオに驚かされ耳を掩うて門外に出づ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...日本にあっては霖雨の時節閉切った電車の中屡(しばしば)鼻を掩う事あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...佐渡を見ると悠然として海を掩うて長く横はつて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...有繋に雷鳴を恐れたと見えて両手は耳を掩うて居た...
長塚節 「太十と其犬」
...ババンの眼にみるみる涙があふれ、顔を掩うと、うれし泣きに泣き出した...
火野葦平 「花と龍」
...従者は耳を掩うて突っ伏し...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...もはや掩うべからざる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...けだし不貞を掩うによき口実だと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...頭も足も自然がここにつけた以外のものをもって掩うな...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その身を掩うのにほかの者の皮よりほかには何ひとつなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...揺れあい押しあいつつ眩しいほど雪白の泡となって汀を掩う……これらはすべて或る諧調(かいちょう)をもっていた...
山本周五郎 「新潮記」
...手巾(ハンケチ)で顔を掩うて私達の早足に去る事を促した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...見る限り一面の淺瀬が岩を掩うて流れてゐるのはすが/\しい眺めであつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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