...もう鼻を掩う事を忘れていた...
芥川龍之介 「羅生門」
...僕は幾度か巻を掩うて感涙にむせんだ...
大杉栄 「獄中消息」
...その真の起原を掩うている偽りの雲を掃い去ったなら...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...自分は目を掩うてゐるのだからまだいゝけれど...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...佐渡を見ると悠然として海を掩うて長く横はつて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...有繋に雷鳴を恐れたと見えて両手は耳を掩うて居た...
長塚節 「太十と其犬」
...煙だといふのは埃が吹つ立つた樣な色で斜に長く棚引いて巾廣に海を掩うて居る...
長塚節 「彌彦山」
...廂を掩うて居る桐の木がもう落葉して居るので其落葉へ雨はばしや/\と打ちつける...
長塚節 「隣室の客」
...それから、今日のこと――あたしの素姓や、金五郎さんとのこと、ちょっとでも、人にしゃべったら、やっぱり、命がないものと、お思い」染奴は、袂で顔を掩うと、はげしく泣きだした...
火野葦平 「花と龍」
...薄い捲毛になって両耳を掩うている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...もはや掩うべからざる...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...その身を掩うのにほかの者の皮よりほかには何ひとつなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ああやかましいと耳を掩うだけの話である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...全世界を掩う大洪水のために他のすべての被造物とともに滅びた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...揺れあい押しあいつつ眩しいほど雪白の泡となって汀を掩う……これらはすべて或る諧調(かいちょう)をもっていた...
山本周五郎 「新潮記」
...先づ小さな門を掩うてゐる深々しい篁(たかむら)が眼についた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...顏を掩うて笑ひ出した...
若山牧水 「比叡山」
...見る限り一面の淺瀬が岩を掩うて流れてゐるのはすが/\しい眺めであつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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