...まだ模糊とした蒸気に掩はれてゐる近所の建物よりは遥に高い家が一つ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...僧人たちの薔薇と百合とで掩はなければならぬ...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...ドーバー海峡という恐るべき大水濠の掩護によって...
石原莞爾 「最終戦争論」
...いつの間にか水鬢(みづびん)の陰(かげ)に掩(おほ)はれて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...膝の上に半(なか)ば繰弘(くりひろ)げたる文は何の哀れを籠めたるや、打ち見やる眼元(めもと)に無限の情(なさけ)を含み、果は恰も悲しみに堪へざるものの如く、ブル/\と身震ひして、丈もて顏を掩ひ、泣音(なくね)を忍樣いぢらし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...天鵞絨(ビロード)で掩(おお)われた壁龕(へきがん)がところどころに設けられて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...おまけに同じような壁紙が金庫の扉を掩(おお)うて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...夫人の棺前の讀經を聞きながら泣き崩れる樣にして右の手でその顏を掩ふてゐた師匠の姿を...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...彼はこの金銭を自分の部屋の火鉢の灰の底へ掩蔽(えんぺい)してしまう...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...此の時代の外交は一言で掩へば通譯外交であり...
内藤湖南 「聖徳太子」
...「掩ひて」がオホテ)...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...重々しく掩いかぶさって来るお京の幻影を...
火野葦平 「花と龍」
...その顔を手拭で掩(おお)ってやった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...庄さんは上方から手紙を呉れたわ」おせんは両手で面を掩(おお)った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いわば掩護(えんご)のために...
吉川英治 「三国志」
...藤棚で掩(おお)われた小座敷がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...顔を掩(おお)いながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ついては軍隊の渡航や上陸を掩護し...
和辻哲郎 「鎖国」
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