...断々(きれぎれ)な事が雑然(ごつちや)になつて心を掠める...
石川啄木 「菊池君」
...斷々(きれ/″\)な事が雜然(ごつちや)になつて心を掠める...
石川啄木 「菊池君」
...チラリと心を掠める...
石川啄木 「天鵞絨」
...結婚する前に一度娘を掠めると云ふやうな風習があるのも...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...長万部の駅で偶然森山君や中野君と落ち合ったよ」土田は窓を掠める雪景色から私の方へ目を移して...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...Bはその傍(かたはら)をそつと掠めるやうにして向うの方へと行つた...
田山録弥 「犬」
...蛍はそのすぐ近くを掠めるやうにして飛んで行つた...
田山録弥 「山間の旅舎」
...いろいろな憧憬(あくがれ)の思ひ出が絵巻のやうにかれの頭を掠めるのであつたけれども...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...彼の心をふと掠めることがあった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...桐の木に止まつて居た鴉が麥の上を掠めるやうにして遙かにさきの木に移つた...
長塚節 「十日間」
...苦しい視界を掠める...
中村地平 「悪夢」
...こやつこそ財宝を掠めるために人間の姿に化けた悪魔で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...さういふ時に私の心を掠める古い記憶はなつかしい...
三好達治 「池のほとりに柿の木あり」
...若干の金をも眼に立つところに置いてただで掠める野のものでない証左としていた...
室生犀星 「津の国人」
...もしこれ以上に行人村家の物を掠めるようなことがあれば...
室生犀星 「野に臥す者」
...複雑な表情が掠める...
矢田津世子 「凍雲」
...ベルドオヌの全面を掠めるやうにして...
吉江喬松 「山岳美觀」
...地を掠めるやうにして...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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